【まさかのテスラが首位陥落の衝撃】日本の7月度EV販売台数速報 今後の新型EVの最新情報も

EV普及動向

日本市場における直近の7月度の電気自動車の販売台数、および人気の電気自動車が判明し、なんと世界で最も売れているテスラモデル3を圧倒する電気自動車がトップに返り咲きましたが、

それとともに、今年の末までに一気に新型電気自動車が投入されるという超朗報についても、現状までにわかっている新型EVの最新情報とともに徹底的に解説します。

EV発展途上国からは当分抜け出せそうにない、、

まず、今回の我々日本市場に関してですが、現在世界第3位の自動車大国に君臨し、

確かにぶっちぎりの自動車超大国である中国市場、およびアメリカ市場と比較すると、その販売台数自体では突き放されている感が否めませんが、

それでも第4位に位置し、同じく自動車大国であるドイツ市場と比較しても100万台程度もの差をつけているほどの、

世界では有数の自動車大国となっているのです。

しかしながら、その電気自動車の販売台数という観点で言えば、その販売台数はそのほかのマーケットと比較しても圧倒的に低迷、

本メディアにおいては世界有数の電気自動車発展途上国と定義させていただいておりますが、

2010年に世界に先駆けて世界初の本格量産電気自動車である日産リーフを発売した国とは思えないほどの、電気自動車の不人気ぶりとなってしまっています。

そして、今回新たに明らかになってきたことというのが、この直近である7月度の、日本市場の電気自動車の販売台数、

および人気の電気自動車ランキングとなっているのですが、

まず大前提の知識として、本チャンネルにおいて定義する電気自動車とは、

日産リーフやテスラをはじめとする、搭載された大容量のバッテリーに充電して貯められた電力のみで走行することができる完全な電気自動車と、

さらにバッテリーとともに、既存のガソリンエンジンも搭載し、両方を併用して走行することができるプラグインハイブリッド車を合わせたものとなりますが、

その両方を合わせた電気自動車の販売台数が3669台と、年度末によってその販売台数が跳ね上がる3月度を除けば、なんと今年最高の販売台数を達成しながら、

さらに前年同月と比較しても、なんと倍以上の販売台数を達成することができていますので、

この電気自動車の販売台数という絶対数だけを見ると、少しづつその販売台数が上昇基調に入ってきているようにも見えます。

しかしながら、日本市場全体で販売された乗用車全体のうち、今回の電気自動車の販売台数の割合を示す電動化率を見てみると、

6月度に記録した1.9%という数値からわずかに下落し、1.7%という電動化率に止まってしまっている、

つまり、直近の7月度に関しては、新車販売全体のおよそ60台に1台しか電気自動車が売れなかった、とイメージしていただけると、

例によって、電気自動車発展途上国であるということが図らずも浮き彫りとなってくると思いますし、

さらに、日産リーフやテスラなどの完全電気自動車のみの電動化率にフォーカスしてみると、たったの0.9%

つまり新車販売全体のうち110台に1台しか売れていないという、

やはり全体的に見てみると、日本市場において電気自動車を購入するということは、いかにマイノリティな存在であるのかをうかがい知ることができるのではないでしょうか?

マツダさん、EV売る気あります?

それでは、直近である7月度の気になる人気車種ランキングも見ていきたいと思いますが、

まず、マツダが初めて発売した本格量産電気自動車である、クロスオーバーEVのMX-30に関してですが、

その販売台数は驚愕の8台と、日本全国で8台しか売ることができていないというのは、

もはや人気のなさ以上に、その生産体制から販売体制のどこかに明らかなボトルネックを抱えているとしか思えない台数に留まってしまっていますし、

もともとこちらのMX-30というのは、年間販売台数目標を500台と設定していて、

私自身、速攻で完売し、納車1年待ちという状況が続いてしまうと想像していたのですが、

月間10台も売れないのであれば、年間100台強という、とてつもなく不人気な電気自動車ということになってしまいそうです。

次にこれまたホンダ初の本格量産完全電気自動車であるHonda eに関してですが、44台と、

発売開始から比較してみると、その販売台数は右肩下がりとなってしまっていますが、こちらはやはり最初の需要が落ち着きを見せ始め、

コンパクトカーながら、450万円という値段設定によってそもそも購入層が極めて限定されていることが、

その販売台数の少なさの主要因であると考えられそうです。

モデル3の販売台数は安定期に突入か

そして、日本市場における人気の電気自動車第2位にランクインしてきたのが、テスラ車となっていて、

その販売台数は、およそ443台という結果となりましたが、

こちらの数値というのは、正確な数値ではなく若干の誤差を含んでしまっているということ、

さらに、テスラが現在ラインナップしていることモデルS、モデルX、そしてモデル3の合計の販売台数となりますが、

現在新車として発売されているのがモデル3のみとなっていますので、

事実上今回の443台という数値は、ほぼ全てモデル3であると考えて問題ないとは思います。

そして、テスラ車のみの販売台数の変遷を見てみると、やはりモデル3の発売に合わせて一気にその販売台数が増えているのですが、

それとともに、やはり今年の2月中旬に断行された大幅値下げによって、その販売台数が毎月安定して伸びてきていますし、

特に先月である7月度というのは、各四半期の最初の月であり、基本的にテスラは最初の月には納車台数を集中させず、

実際問題として、その最初の月である1月と4月度の販売台数はというと、それぞれ14台と62台と、明らかに低迷してしまっていたのですが、

この直近の7月度は443台と、その販売台数がめざましい上昇を遂げていることからも、

特にこの年末に向けて、どこまで販売台数を伸ばすことができるのか、

個人的には、是非とも大台の月間1000台の販売台数を達成してほしいと思います。

ただし、この7月度に関しては、もしかしたら8月中のお盆シーズンに長期間の休業が挟んでいますので、

その分7月度に納車を分散させてきている可能性も捨て切れませんので、

特に今月である8月度の販売台数が、四半期の真ん中の月である5月度の501台と比較して、どれほどを達成しているのかにも注目するべきだとは思います。

日産リーフは2021年最も人気のEVへ

そして、この現在世界で最も売れている電気自動車であるモデル3を抑えてぶっちぎりの1位に君臨してきたのが、なんと日産リーフとなっていて、

というのも、そのリーフの販売台数のついては、近年低迷の一途を辿ってしまっていて、

特に直近である4月から6月の3ヶ月間は、それぞれ月間で2、300台程度の販売台数しか達成することができず、

なんと2ヶ月間連続で、この10年近く守り続けてきた日本市場における電気自動車の王者の座を、モデル3に明け渡してしまっていたのですが、

この直近の7月度の販売台数が、なんと1095台と、その販売台数が急回復してもきたのです。

こちらの要因に関して推測可能な理由というのが、

実は現在日産に関しては、世界的な半導体不足の影響も相まって、その生産台数を制限してしまっている状況であり、

特にリーフについては、その供給体制が著しく絞られてしまっているのが実情となっていて、

この直近でマイナーチェンジを果たしていたリーフの納車開始時期が、早くても9月ごろとアナウンスされてもいますので、

もしかしたらこの3ヶ月間は、特にリーフにフォーカスして生産台数が絞られていた可能性があり、

ようやくその生産体制が拡張し始めているのではないかと推測することもできそうです。

ただし、このリーフについてはフルモデルチェンジを果たしてすでに4年近くが経過しているということ、

さらには、いよいよ日産のフラグシップクロスオーバーEVであるアリアが、2022年の初頭に納車がスタートするということで、

リーフの買い控えが一定程度起こってしまうのではないかということ、

以上の点を勘案すると、やはりこの販売台数は、もって今年一杯という認識で間違いないかとは思います。

何れにしてもこのように、なんと日本市場で最も人気のある電気自動車に君臨したのが、3か月ぶりに首位に返り咲いた日産リーフということになり、

しかもその上、このリーフについては、

来月である9月中にも、インテリアなどの刷新が行われたマイナーチェンジバージョンの納車もスタートする予定であり、

したがって、その販売台数は一定の台数を継続することもできそう、少なくとも500台以上の販売台数は継続することができそうですが、

今年である2021年の1月から7月までの販売台数の合計ランキングも見てみると、このようにモデル3の倍以上を売り上げている状況でもありますので、

一時は怪しかった年間販売台数ランキング首位の座は、この2021年は日産リーフが死守しそうな情勢ではあります。

Audi e-tron GT

ちなみに、今後の日本市場における新型電気自動車の販売予定に関しても、現状までに概ね確定している車種を中心に紹介していくと、

まずはじめに、この10月にも納車がスタートするとアナウンスされているのが、

アウディのフラグシップスポーツセダンであるe-tron GTであり、

最大93.4kWhという大容量バッテリーを搭載しながら、

その満充電あたりの航続距離が、高速道路を時速100kmでクーラーをつけても達成可能であるというような、実用使いにおいて最も信用に値するEPAサイクルにおいて、

おおよそ434kmという航続距離を達成しながら、

何と言ってもその時速100kmまで加速するのにかかる時間が3.3秒という強烈な加速性能を有していますし、

個人的には現在世界で発売されている電気自動車の中でも、最もスタイリッシュなルックスであると好印象ですので、

機会があればなんとかして試乗、さらには航続距離テストや充電性能のテストなども実施していきたいと思います。

Fiat 500e

また、現状2021年末までの発売スタートを計画しているのが、フィアットが発売する予定である500eという、コンパクトカーとなっていて、

最大42kWhという比較的コンパクトなバッテリー容量を搭載しながら、

その満充電あたりの航続距離が最も信用に値するEPAサイクルにおいて、なんと285km程度と、

このサイズのコンパクトカーとしては、かなりの航続距離を確保することができているばかりか、

その充電性能に関しても最大85kWと、

同じようなバッテリー容量を搭載しているリーフの1.5倍以上の充電性能を発揮することができますので、

東京大阪間程度の長距離走行であれば、全く問題なく走破することができてしまうと思います。

また、その値段設定についてですが、エントリーグレードで304万円

おそらく日本市場に導入される、今回紹介している42kWhバージョンの上級モデルについても、

ドイツ市場の値段設定においておよそ356万円からとなり、

補助金を適用することができれば、なんと200万円台中盤で購入することができてしまうとイメージしていただければ、

実はこの車種こそ、日本市場におけるダークホース、もしかしたらリーフのシェアを大きく奪うことができるポテンシャルを秘めているのです。

Volvo C40 Recharge

そして、こちらも2021年の秋頃に発売がスタートするとアナウンスされている、

ボルボのクロスオーバーEVであるC40 Rechargeとなっていて、

78kWhという大容量バッテリーを搭載しながら、そのEPAサイクルにおける航続距離がおよそ375kmを達成し、

そして最も注目であるのが、その値段設定であり、

こちらは欧州市場の値段設定においておおよそ750万円と、かなりの高額となってしまうものの、

ボルボの車種としては初となる、数ヶ月単位で契約することのできるサブスクリプション制を採用していますので、

短期でボルボの電気自動車を所有してみたいという方でしたら、

この保険料なども含まれているサブスク制度を活用してみるのが、相当おすすめであると思います。

Nissan Ariya

そして、やはり現在日本市場において最も注目されている電気自動車というのは、

やはり日産のフラグシップクロスオーバーEVであるアリアとなっていて、

最大91kWhというバッテリー容量を搭載しながら、

その航続距離がEPAサイクルにおいてでも、現状483kmという圧倒的な航続距離を達成することに成功しており、

その最大充電出力も130kW

そして最も気になるその値段設定についても、エントリーグレードで540万円程度からのスタートとなるという点がポイントであり、

本メディアをご覧になっている方は常識であると思いますが、

現在正式な販売価格を公表しているのは、Limitedという初回限定生産グレードの値段設定であり、

その660万円程度からのスタート価格よりも、全グレードで概ね100万円程度やすい値段設定になるともアナウンスしてきていますので、

何れにしても、現状日本市場において購入することのできる、世界でも通用する、モデル3とともに数少ないハイスペックな電気自動車となりますので、

本メディアにおいては一年以上一貫してお勧めしながら、個人的にも2022年最も注目している電気自動車の1つとなっています。

Tesla Model Y

また、現状正式な発売はアナウンスされてはいないものの、

テスラのミッドサイズSUVであり、その日産アリアのガチンコの競合車種となるモデルYの発売も控えているということで、

78.4kWhという大容量のバッテリーを搭載しながら、

そのEPAサイクルにおける航続距離が、おおよそ566km程度にも達するのではないかと推測することができていますので、

非常に質の高いスペックを達成することができていると思います。

さらにその値段設定についても、現状の中国市場における値段設定、

さらに現在その中国市場から輸出されているモデル3の値段設定とを総合的に勘案した最新の予測値として、

EPAサイクルでおおよそ421kmを達成する見込みであるエントリーグレードが、おおよそ514万円程度からのスタート、

つまり、日産アリアよりもやや安い値段設定を実現してくるのではないかと推測することができていますので、ミッドサイズSUVとして極めて競争力の高い電気自動車となりそうです。

ただしこちらについては、いまだにどのグレードが日本市場に展開されるのか、そしてその発売時期はアナウンスされていないものの、

こちらも、私が以前から一貫して予測している通り、おそらく9月中旬以降から正式な予約注文がスタートし、

第四四半期の後半、早ければ11月、基本的には12月中にも順次納車がスタートするのではないかと考えていましたが、

この直近における、そのモデルYのヨーロッパ市場への輸出というアディショナルな海外市場への割り当てによって、

もしかしたらプライオリティの低い日本市場への出荷は1クォーターずらされる、

つまり、2021年末から2022年初頭にも実際の注文がスタートし、

その第一四半期中、つまり2月末から3月中にも納車されるのではないかという可能性が、以前よりも濃厚となってきています。

何れにしてもこのように、現在電気自動車発展途上国にとどまってしまっていながら、

そのラインナップについてもモデル3とリーフくらいしかない日本市場においては、

この2021年末から2022年初頭にかけて、非常に魅力的であり、かつ人気のセグメントに、次々と質の高い電気自動車が導入されていきますので、

いよいよ来年である2022年からは、我々日本市場において電気自動車戦争が開戦するのかもしれませんし、

その順次アナウンスされるであろう、新型電気自動車の正式は発売時期やスペックについても、

わかり次第爆速でアップデートしていきたいと思います。

From: JADAJAIA

Author: EVネイティブ