【中国製高級EVメーカー絶好調】NIOが250万円格安EVブランドを立ち上げる可能性

EV販売台数

中国の電気自動車スタートアップであるNIOの、直近である7月度の販売台数が速報され、史上最高水準の販売台数を達成しました。

7月度は史上最高水準の販売台数を達成

まず今回のNIOに関してですが、2014年に設立された中国の電気自動車スタートアップとなっていて、

操業してから立ったの4年後には、初の量産車であるフラグシップSUVのES8を発売しながら、

来年である2022年の第一四半期中にも、4車種目のフラグシップセダンであるET7もラインナップする予定であるという、

その成長スピードをさらに加速させている最中なのですが、

この直近である7月度の販売台数が速報され、その合計が7931台と、前年同月と比較しても125%アップ、つまり倍以上の成長を遂げることになり、

史上最高の販売台数を達成した、6月度に肉薄する販売台数を達成しています。

そして、今回のNIOの7月度の販売台数については、そのオールタイムレコードであった6月度の販売台数を実質抜いているという見方も可能であり、

というのも、7月20日付で、NIOは電気自動車最先進国であるノルウェー市場に、100台ものフラグシップSUVであるES8を輸出したということで、

そのヨーロッパ市場に適合したES8を生産していた分、全体の生産効率が落ちていた可能性が推測できるため、

何れにしても、現状のNIOの生産キャパシティにおいては、この月間8000台程度という数値というのがマックスのキャパシティであると捉えることができそうです。

また、その車種別の販売台数も簡単に紹介していきたいと思いますが、

まずは、フラグシップSUVであるES8が1702台と、昨年12月以来の販売台数を達成しながら、

最も販売台数が多かったのが、ミッドサイズSUVであるES6であり、その販売台数が3669台と、6月度に続く販売台数を達成することができています。

また最新モデルである、ES6のクーペモデルのEC6に関しても2560台と、6月度の販売台数に続いて史上2番目の販売台数を達成していますが、

その最新モデルよりも、ES6の方がその販売台数で優っているという点は、ある種興味深いポイントであるとは感じました。

バッテリー交換ステーションも続々設置中

また、NIOの独自の充電インフラ網である、バッテリー交換ステーションの建設についても非常に順調であり、

7月31日に、一気に35箇所ものバッテリー交換ステーションの操業をスタートさせ、

中国全土で合計して、7月末時点で340箇所ものバッテリー交換ステーション、

さらに、テスラなどと同じく急速充電ステーションを233箇所

そして、ホテルや大型商業施設などの目的地充電施設として、デスティネーションチャージングステーションを424箇所設置しています。

253万円の大衆車EVを発売する可能性

さらに、今回のNIOに関して一部メディアからリークされている情報というのが、

現在最低でも600万円程度からという、比較的高級車セグメントの車種しか発売していないNIOが、

現在競争が激化する中国の電気自動車マーケットにおいて、そのシェアをさらに拡大するために、

大衆車セグメントの電気自動車を展開するという報道となっていて、

しかもそのために、NIO本体のブランドとは別に、大衆車セグメントの新たなブランドを立ち上げるという方針も示しているそうで、

そして最も気になるその値段設定が、現状15万元から25万元の間くらいを目標としている、

つまり最も安い場合は、日本円に換算して、およそ253万円程度からという、NIO本体の車種と比較しても半額以下という圧倒的な値段設定、

したがって、テスラが近い将来発売を予定している、260万円程度というコンパクトカーと同じような値段設定を実現してくるのではないか、ということなのです。

何れにしてもこのように、NIOに関しては、史上最高水準の販売台数を達成しながら、

いよいよ来月である9月中にも、ノルウェー市場にES8を納車させるという海外進出を達成し、

独自の充電インフラであるバッテリー交換ステーションを建設も順調、

しかもその上、そのシェアをさらに拡大させていくために、大衆車ブランドを発足して、250万円程度という電気自動車の発売も計画している可能性も出てきていますので、

数ある中国の電気自動車スタートアップの中でも、現在最も注目に値するメーカーとして、今後もその最新動向をウォッチしていきたいと思います。

From: NIOCNEV POST

Author: EVネイティブ