【日本導入グレードは?納車時期は?】型式登録完了で正式発売が秒読み段階に入った2022年本命EV「テスラモデルY」を徹底おさらい

テスラ

速報として、テスラモデルYが正式に型式登録されたことが確認され、いよいよその正式な発売が秒読み段階に来ているのではないかという中で、

そのモデルYの想定される正式なスペックやオプション設定についてを、改めておさらいしていきたいと思います。

群雄割拠の電気自動車SUV戦争

まず、今回取り上げていきたいモデルYに関してですが、

テスラがモデル3に引き続いて発売する、5車種目の電気自動車でありながら、

最も特筆すべきポイントであるのが、ミッドサイズ級のSUVセグメントに該当するという点であり、

このミッドサイズSUVというセグメントは、現在世界的に人気のセグメントとなっている、

したがって、自動車メーカーが電気自動車を市場に投入する際は、

まずはこのミッドサイズSUVセグメントの車種をラインナップするという流れが慣例化してきていますので、

特にグローバルにおいては、すでに様々なメーカーからミッドサイズ級の電気自動車SUVが乱立している状況となっているのです。

そして、その流れは我々日本市場においても全く例外ではなく、

特に、トヨタが発売しているハリアーであったり、RAV4などという、

ミッドサイズSUVセグメントでありながら、実用的なオプションを追加設定していくと、

基本的には500万円クラスという、いわゆるプレミアムセグメント級の値段設定の車種が、

月間で数千台も、何ヶ月にもわたって売れている、

つまり、確かに日本人というのは実質賃金が30年間一貫して下がり続けている、先進諸国の中でも唯一の国という貧民国家である一方で、

それでは500万円を超えるような、プレミアムセグメントの車種が売れなくなってきているのかといえば、

実はそんなこともない、

したがって、現状外部サプライヤーからバッテリーを購入していたり、

規模の経済を生かすことができないことで、どうしてもコストを下げることができていない電気自動車については、

プレミアムセグメントとしてユーザーに訴求することで、

我々のような貧民国家でも、十分に販売台数を伸ばすことが可能なのではないか、

ということなのです。

From: JADA

実際問題として、日本市場における本格的な電気自動車SUVとして、

一足先に納車がスタートする日産のフラグシップクロスオーバーEVのアリアを皮切りに、

トヨタのbZ4Xについても、公式には、2022年中旬からの発売開始をアナウンス済み、

さらに、その兄弟車であるスバルSolterraも、同様の2022年中旬からの発売スタート、

さらに、海外メーカー勢からも、

アウディのクロスオーバーEVであるQ4 e-tron、およびQ4 e-tron Sportback

そして、フォルクスワーゲンブランドからも、そのQ4 e-tronの兄弟車となるID.4が夏頃に発表見込み、

また、北欧のボルボについても、クロスオーバータイプのC40 Rechargeの発売を、すでにスタート中、

そして直近では、日本に再上陸を果たした韓国ヒョンデも、IONIQ5というミッドサイズ級のクロスオーバーを発売するなど、

とにかくこのように、電気自動車発展途上国家である我々日本市場においても、

世界で販売台数を伸ばしている電気自動車SUVたちが、ここぞとばかりに投入され始める

ということなのです。

謎多きモデル3の型式登録の内容

そして、そのような背景において今回新たに明らかになってきたことというのが、

2022年2月22日付で発表された官報の中において、テスラの車両が型式登録されたということで、

まず注目するべきは、ZAA-3から始まる、モデル3の型式であり、

こちらはほぼ間違いなく、2022年モデルの車両が型式登録されたと推測することができるわけで、

実際に、電気自動車購入の際の環境省からの補助金の一覧を見てみると、

一番最新であることを示す最も上の欄に、RWDという記載があり、

すでに2022年モデルについては、スタンダードレンジ+という名称が変更されているため、

やはり今回型式登録された、最後のスペルがTという型式が、2022年モデルであることを示す、

ということになると思います。

From: 環境省

ちなみに、そのモデル3の型式について若干疑問が残る点であるのが、

まずは、RWDとAWDロングレンジという記載しかない、

つまり、AWDパフォーマンスに関しては、今回型式が登録されていないということになり、

すると、現在納車がスタートしている第一四半期分の車両の中には、

2022年モデルのパフォーマンスが含まれていないという推測が成り立ってしまう、

しかも、その推測を補強する状況証拠として、

今回2022年モデルへの更新に当たって、テスラジャパン側は、

欧州市場で一般的に採用されている欧州WLTCモード基準の航続距離から、

日本市場で一般的に採用されている日本WLTC基準の航続距離へと、表記を変更してきている一方で、

なぜかパフォーマンスグレードのみに関しては、いまだに欧州WLTCモード基準の数値を記載したままとなっている、

要するに、今回の3月中までに納車される第一四半期分のパフォーマンスについては、

2022年モデルではなく、2021年モデルの車両が納車されている可能性を否定できないのではないか、

特に搭載バッテリー容量が、わずかに増量されているという2022年モデルのアップデートが適用されていない可能性も否定できませんので、

こちらについては、Scan My Teslaなどのツールで、実際に確かめなければわからない、

テスラジャパンのみぞ知る、ということになりそうです。

なぜかパフォーマンスグレードのみ、欧州WLTC基準値を掲載

また、それと同時に、モデル3RWDグレードが、

最後のスペルがTとともに、T1という、なぜか2種類登録されてしまっているということであり、

こちらに関しては、

例えば、現在ロングレンジグレードにおいては必ず採用されているはずである、

車内のインフォテインメントシステムのプロセッサーであるAMD社のRyzenプロセッサーを採用したことで、

消費電力量が増し、若干ながら航続距離が悪化した件から、

もしかしたら、その型式によって、従来通りのInter社のAtomなのか、

AMD社のRyzenなのかで分けているのかもしれませんので、

こちらについては、

私の知り合いが3月中にRWDグレードが納車されるということもありますから、

実際のオーナーの納車の様子とともに、注意深くリサーチする必要がありそうです。

モデルYが型式登録完了・発売へ秒読み!

そして、そんなモデル3のうんちくなどはどうでもよくなるような、

衝撃的な型式がついに登録されてしまったということが、今回フォーカスしたいテーマであり、

それが、上2つに記載されている、ZAA-Yから始まる2つの型式登録であり、

すでに気づいている方も多いかとは思いますが、

まず間違いなく、モデルYの型式が登録された

つまり我々日本市場においても、ミッドサイズ級のSUVであるテスラモデルYの発売が、秒読み段階となってきた、

ということなのです。

From: 官報

したがって、先ほど取り上げたようなミッドサイズSUVセグメントの競合車種に、モデルYも正式に追加されることになったわけであり、

おそらく多くの方がモデルYの発売を心待ちにしていたことでしょうから、

果たしてモデルYの車両スペックはどの程度を達成しているのか、

そもそもテスラの購入を検討している方で、

ミッドサイズセダンであるモデル3と比較して、どちらを購入するべきなのか、

車両サイズという観点であまりいい噂を聞かないが、実情はどうであるのか、

そして、実際に発売がスタートした際に、本メディアが考える、最も気をつけなければならないポイントなどを踏まえながら、

今回型式登録されたことを受けて、改めてそのスペックを詳細にまとめていきたいと思います。

まずはじめに、今回のスペック一覧で記載している数値というのは、

日本市場に出荷する車両を生産している中国市場、および、その中国製モデルYを輸入しているドイツ市場、

および比較対象として併記しているモデル3は、我々日本市場におけるスペックを記載していますので、

特にこれから説明する航続距離の数値、

特に高速道路を時速100kmでクーラーをつけても達成可能であるというような、実用使いにおいて最も信用に値するEPAサイクルベースの航続距離については、

アメリカ製のモデルYではないことから、アメリカ国内で公表している数値とは全く異なる、

その中でも、※をつけている航続距離というのは、

本メディアが様々な情報ソースをもとに算出している概算値となりますから、実際の公式の数値ではない、

その一方で、個人的には一定程度の理論考証を行なっているつもりではありますので、

仮にどうしてもこの数値に納得がいかない方はコメントしていただければ、

その概算値を求める計算式を説明させていただきます。

それでは実際に、今回のモデルYのグレード設定を見ていくと、全部で3種類が存在しているわけで、

後輪駆動グレード、ロングレンジAWD、およびパフォーマンスということになるわけですが、

その一方で、我々日本市場において型式登録されたのは2グレードしかない

つまり、この3つのグレードのうち、どれか1グレードは、少なくとも発売当初はラインナップされないということになるわけで、

その除外グレードの推測方法は主に2種類が存在し、

まずは、その型式を詳しく眺めてみると、L1YTとL3YTとなっている、

すると、L2YTが抜かされている格好となっている、

要するに、中間グレードであるロングレンジAWDグレードが除外されているのではないかという見方と、

現在中国市場から輸入しているヨーロッパ市場においては、後輪駆動グレードをラインナップせずに、

より利益率の高い、ロングレンジとパフォーマンスのみをラインナップしている、

このことから、欧州と同様に後輪駆動グレードを除外してくるのではないか

という見方ができると思います。

欧州市場はロングレンジとパフォーマンスのみラインナップ

個人的には、特に中国国内においては、その売上の大半が後輪駆動グレードとなってしまっているという現状から、

今だに中国国内の需要を裁くことで精一杯な状況である、

そして、その中国需要がひと段落した頃合いで、ドイツベルリンの車両生産工場が開業するが、

当面は上級グレードのみの生産となることが予測できるため、やはり後輪駆動グレード需要が収まる気配が当面見えない、

これらのことを勘案すると、

やはり最初はロングレンジとパフォーマンスという2グレードをラインナップしてくるのではないか、

ということになりそうです。

そして、その搭載バッテリー容量については、

すでに中国当局の公式の数値から、実際に使用可能なバッテリー容量を示すネット値で、

それぞれ60kWhと78.4kWh程度ということがアナウンスされながら、

すでに2022年モデルが納車されている欧州市場などの、実際にオーナーによる検証結果からも、

後輪駆動グレードは、概ね60.5kWh

そしてロングレンジバッテリーについては、79kWh程度と、

やはり中国当局が発表しているネット値が正しかったことが証明されています。

EPA航続距離はアメリカ製とは異なるので注意

そして、その搭載バッテリーに依存する満充電あたりの航続距離に関してですが、

すでに欧州市場向けの欧州WLTCモードの航続距離の数値は発表済みであり、

19インチホイールを装着した場合、最長で565kmという航続距離を達成する見込みな一方で、

セダンタイプのモデル3との航続距離の差を見てみると、

やはり前面投影面積の増加から、概ね60km程度も航続距離が減少してしまう、

このことから、最も信用に値するEPAサイクルベースの数値に換算してみると、

概算値とはなりますが、最長でも510km程度という航続距離に留まる見込みとなります。

ちなみにですが、なぜ北米市場向けのモデルYロングレンジのEPA航続距離は、最長でも531km程度を達成しているのに、

20km近い差が出てしまう見込みなのかに関してですが、

こちらは、中国市場から輸入しているドイツ市場向けのスペックの中の、車両重量の項目を見ていただくと、

モデルYロングレンジの車両重量は2トンを超えてきている、

一方で、北米市場向けのスペックを見てみると、2トンを切ってきている、

つまり車両重量が中国製の方が若干ながら重くなっている分、

その分航続距離が減少しているという仮説を立てることが可能であり、

その車両重量の上昇に起因していると考えられるのが、搭載バッテリーの種類であり、

中国製のロングレンジバッテリーについては、韓国のLGエナジーソリューション製の、NMCAというバッテリーセルを採用しているものの、

そのエネルギー密度は、パックレベルで168Wh/kg

その一方で、北米市場向けのパナソニック製のNCAバッテリーセルの場合、2019年モデルの段階で、セルレベルで260Wh/kg

少なくともLG製のNCMAよりもエネルギー密度は上、

したがって、LG製バッテリー搭載のロングレンジはエネルギー密度が小さい分、より多くのバッテリーを搭載せざるを得ませんので、

このバッテリーの重量分が影響しているのではないか、と推測することが可能なのです。

ちなみにですが、そのバッテリーセルの違いというのは、

航続距離だけではなく、充電性能にも影響を与えるということであり、

こちらはすでに複数のオーナーによる検証結果から、

パナソニック製バッテリー搭載車とLG製バッテリー搭載車を比較してみると、

明らかにパナソニック製の方が充電スピードが早いことが明らかとなっていて、

特にそのロングレンジバッテリーについては、

LG製ですと、充電残量80%程度まで回復させるのに、30分以上を要してしまいますから、

数分という数値を誤差と捉えるのか、

それとも、やはりパナソニック製の電池性能の高さを賞賛するのかは、それぞれの判断、

ということにもなってきそうです。

懸念点は加速性能・車幅・最小回転半径

また、モデルYを購入する上で懸念しなければならない点をいくつか指摘していきたいと思いますが、

まずは、その加速性能が高くないという点であり、

特に問題であるのが、後輪駆動グレードとなっていて、

ゼロヒャク加速の数値が、なんと6.9秒と、

例えば日本市場で最も売れている日産リーフの加速性能と大して変わらない、ということになってきますので、

この後輪駆動グレードの購入を検討している方で、テスラの加速性能に期待している方は、

かなりがっかりする部分であるとは思います。

そして、それとともに気になってくるのが、モデルYのサイズ感であるわけで、

全長が4751ミリと、これでもやや大きく感じながら、

最も懸念するべきは、その車幅という観点であり、

全幅が1921ミリと、ポルシェマカンと同程度のサイズ感、

よりイメージしやすいのが、モデル3よりも、さらに70ミリも大きくなってしまうということになり、

特に機械式駐車場を所有している方であれば、その大半で引っかかってきてしまうでしょうし、

ちなみに本メディアの実家の車庫スペースという観点でイメージしてみても、1921ミリには対応不可、

したがって一軒家をお持ちの方の中でも、もしかしたら車幅という観点で断念せざるを得ないケースも発生するのかもしれません。

そして最後に、最小回転半径という取り回しの良さという点で、

モデル3は概ね5.8メーター程度であるわけですが、

さらにモデルYについては、Turning Circleが12.1メーター、

したがって、タイヤサイズである255ミリを考慮に入れて、

最小回転半径を求めてみると、5.9メーター台、パフォーマンスでも6メーター程度となり、

ちなみにランドクルーザーの最小回転半径が5.9メーターですから、

まあこのようにイメージしていただければ、大きいと感じる方もいるかもしれませんので、

こちらについても、実際の運用をイメージしながら検討を進めていくのがいいのかもしれません。

ただし、ここまで懸念すべき点を取り上げていたものの、

特にそのサイズ感という観点をクリアできた方は、

基本的にはモデルYを購入した方がベターであるということであり、

というのも、その車内スペースという観点では、

もちろんモデルYの方が一回り大きいこともあり、より快適性が増すばかりか、

やはり何と言っても、セダンタイプは天井が低いですので、

家族を持つ方であれば、やはりモデル3は狭く感じる、

特に私自身は、幾度となく車中泊だったりなどを行なっていますが、

正直申し上げて、モデル3で快適に車内で過ごすことは難しいというのが正直ベースなところ、

その一方でモデルYであれば、

ハッチバックスタイルであるために、背の高さだけではなく、

収納スペース、車内の快適性という点でモデル3とは比較になりませんし、

モデルYについては、標準で搭載されるガラスルーフが極めて大きく、

特にモデル3との最大の違いは、真ん中の仕切りが存在しないため、より開放感が増しますので、

このガラスルーフを含めた車内の快適性という観点では、モデルY一択となる、

ということなのです。

もしかしたら600万円くらいからのスタートなりそう、、

それでは、モデル3とモデルYとの値段設定の比較に関してですが、

基本的には、モデル3とモデルYの値段設定の差は、日本円にして45万円程度であると推測可能、

したがって、モデルYの後輪駆動グレードは、概ね524万円程度からのスタートと推測することが可能、

ただし、本メディアの推測としては、最初は後輪駆動グレードがラインナップされないのではないかと考えているため、

その推測が正しい場合、モデルYのエントリー価格は524万円程度ではなく、

ロングレンジの609万円程度となるのではないか、

したがって、600万円程度となってくると、購入に躊躇する方も出てきてしまうのかもしれません。

このように、今回ついに待望のモデルYの最新情報として、型式登録が完了したというニュースが飛び込んできた、

したがって、慣例的に言えば、モデルYの正式な発売スタートが秒読み段階となったことは間違いありませんから、

もしかしたら、3月の初め付近にも、正式な発売がスタート、

すると、第二四半期の納車分となる、

早ければ5月ごろにも、モデルYの納車第一弾が現れるのではないかとも推測することができそう、

その一方で、モデルYについては日本国内でも購入したいと考えている方が多いですから、

もし、その第二四半期分の納車に食い込みたいのであれば、

当日中にもポチることが必死となってきそうですので、

とにかく、正式な注文がスタートしたという一報を聞いた瞬間にポチる、

この構えが大切となってくることでしょう。

何れにしても、モデルYの導入によって、

日本市場における電気自動車SUVの戦いが熾烈になってきますので、

今のうちに、日本市場で発売される電気自動車SUVについてをしっかりと予習しておき、

この半導体不足による納期の延長ということもありますから、

どの車両を購入したいと思っても、すぐにポチることができるように、

あらかじめ準備体操を行っておくことを、強くお勧めしたいと思いますし、

もし2022年購入できる電気自動車SUVについての、より詳細な比較などの需要があれば、

本メディアにおいても最新情報を交えながら、情報を更新していきたいとは思います。

From: 官報

Author: EVネイティブ