【中国EVスタートアップ11月度販売台数】XpengとNIOが史上最高の販売台数をどちらも更新

EV販売台数

最直近である11月度の、XpengやNIOを筆頭とする電気自動車スタートアップたちの販売台数が、

予想を大幅に超える上昇を見せています。

NIO

まずはじめに、2014年に立ち上がった中国の電気自動車スタートアップであるNIOの販売実績を見ていきたいと思いますが、

まず直近である11月度の販売台数の合計が10878台と、

なんとNIOの歴史上最高の販売台数を更新してきたということで、

実は、その前である10月度の販売台数というのは、

NIOの歴史上でも最悪規模の落ち込みを見せてしまっていたということで、

NIO側によれば、より生産体制を拡充するためのアップデートであると説明してはいましたが、

その説明が正しかったことを証明する形で、しっかりと販売台数を挽回し、

歴史上最高の販売台数を更新することになった、

つまり、NIOの需要はいまだに健在である、ということになりました。

また、その販売台数の内訳も見ていくと、

フラグシップSUVであるES8が2683台

最も売れ筋のミッドサイズSUVであるES6が4713台

そして、最新モデルである、ES6のクーペバージョンであるEC6が3482台と、

どれも安定した販売台数を記録することになりました。

また、NIOが独自に設置を進めている、バッテリー交換ステーションの設置台数についてもアナウンスがあり、

11月、末時点における設置台数が、なんと678ステーションと、圧倒的な設置台数を更新中であり、

NIOが今年の初めにアナウンスしていた、2021年末までに700箇所ものバッテリー交換ステーションの設置数に関しては、

まず間違いなく達成してくる公算である、ということですね。

そして、このNIOに関しては、現状来年である2022年の1月の初めごろにも、

毎年開催している、NIO DAYというイベントを開催してくる予定であり、

そこでは新たなテクノロジーの発表であったり、

新型電気電気自動車のワールドプレミアも兼ねる、一大イベントとなりますから、

おそらく新型フラグシップセダンであるET7の、正式な予約開始のアナウンス、

およびそのET7に搭載することで、航続距離1000kmオーバーとなる見込みの、

固体電池の最新の開発動向などとともに、注目しなければならないと思います。

Xpeng

次に、NIOと同じく2014年に創業したXpengに関してですが、

直近の11月度の販売台数の合計が、なんと15613台ということで、

前年同月と比較しても270%、そして先月である10月度と比較しても、54%アップという圧倒的な成長を達成し、

もちろんXpengの歴史上、オールタイムレコードを達成してきた、ということになりました。

また、その販売台数の内訳に関してですが、

クロスオーバーEVであり、9月からモデルチェンジした車両の納車がスタートしているG3iについては、

5620台と、やはりモデルチェンジのおかげもあってか、ぶっちぎりで歴代最高の販売台数を更新し、

さらに、フラグシップスポーツセダンであるP7についても7839台と、

こちらも、すでに発売がスタートして1年半が経過している状態でも、史上最高の販売台数を更新し、

そして、ちょうど9月から納車がスタートしている、

新型ミッドサイズファミリーセダンであるP5についても2154台と、

いよいよ生産体制が一気に拡充している兆しが見えていますので、

もしかしたら、最も販売台数が伸びる今月の12月度に関しては、

特に新型車である、P5の生産体制のさらなる拡充の後押しを受けて、

20000台に近づくような、中国の電気自動車スタートアップの中においても、確固とした地位を築いているのかもしれません。

ちなみにXpengに関しては、直近で中国国内で開催されていたモーターショーにおいて、

P5に続く第四の新型電気自動車として、フラグシップSUVであるG9のお披露目も行ってきていて、

特に、Xpengの最新の電気自動車専用アーキテクチャーを採用することによって、

最大480kWという、世界最高の充電出力を許容、

航続距離120km分を回復させるのに、たったの5分間で完了、

充電残量80%まで充電するのに、たったの12分間で完了させることができるという、

とにかく異次元のスペックを達成すると説明しています。

そして、Xpengが社運をかけて経営リソースを集中投下している自動運転技術に関しても、

Xpilot4.0という最新バージョンを、そのG9に初搭載して、

高速道路上だけでなく、一般道においても自動運転支援機能を拡大適用し、

しかも、指定された駐車枠に駐車するまで、すべてシームレスに動作を完了させることができるという、

世界の中でも極めて先進的な自動運転技術を、実際の車両に搭載してくるわけですから、

このように、来年である2022年の第三四半期中に発売がスタートする、

Xpengの技術の結晶であるG9を想像するだけで、夜も眠れないのは私だけでしょうか?

何れにしても、中国の電気自動車スタートアップとして特に注目しているNIOとXpengに関しては、

どちらもすさまじい成長を持続させているということであり、

特に個人的には、既存の車両生産工場だけで、その生産キャパシティを1.5倍まで急拡大を達成、

しかも、自動運転テクノロジーであったり、

テスラモデル3を超える電費性能を達成しているP7の電気自動車としての質なども含めて、

Xpengには期待を通り越して、もはや恐ろしさしか感じることができませんから、

特に販売台数がピークに達する年末の12月度で、

両者がどこまで限界に挑戦することができるのかに注目するべきである、ということですね。

From: NIOXpeng

Author: EVネイティブ