【EVの安全性、実際どーなの?】中国製EV同士の正面衝突テストでモデルYが負ける結果に?

ID.6

中国市場で最も売れている電気自動車の1つであるテスラモデルYと、フォルクスワーゲンの電気自動車SUVを衝突させて、

その安全性を検証したテスト動画が公開されました。

モデルYとID.6というSUVセグメントの衝突実験

まず、今回の検証実験に関しては、中国の民間の第三者機関によって検証されていて、

両車種を時速64kmで正面衝突させる、

つまりは、片方の車両から見た場合、時速128kmで停止状態のものにぶつかることと同義になるわけですが、

この検証によって、いったい両車種がどの程度の安全性を確保しているのかだけではなく、

両車種を比較して、どちらがより安全であるのかを見極めることも可能になります。

そして、この衝突実験において使用されたのが、

まずはテスラのミッドサイズSUVであり、現在世界で最も売れている電気自動車の1つにも君臨しているモデルYと、

フォルクスワーゲンが中国市場で発売している、3列目シートを搭載したID.6という、これまたSUVセグメントの電気自動車となっています。

そして、今回の衝突実験の結果に関してですが、

車内に設置されたダミー人形の損傷箇所を見る限り、

やはり相対時速128kmの衝突ということもあり、様々な損傷を負ってしまっていることは間違いないものの、

それでも致命的な損傷には至っていないという、

やはりこちらに関しては、電気自動車の構造上、フロントトランクに内燃エンジンを搭載する必要がありませんので、

その分クラッシャブルゾーンを広く確保することができているため、

乗員のクリティカルな怪我を防ぐことができているように見受けられます。

ID.6の方がわずかに良い結果に

しかしながら、より詳細な比較を行っていくと、

まずは、衝突した後に脱出のためのドアが開くかどうかについては、

ID.6に関しては4つのドアが全て問題なく開閉することができた一方で、

モデルYについては、運転席側のドアが完全にロックされてしまっていますので、

その脱出までを含めると、ID.6の方に分がある、ということになります。

さらに注目であるのが、その衝突した側である運転席側のAピラー部分の強度であり、

ID.6に関しては、そのAピラーが折れ曲がることがなく、

しっかりと剛性を保てていることがお分かりいただけると思いますが、

モデルYに関しては、衝撃を完全に受け止めることができずに、Aピラー部分が折れ曲がり始めてしまっているという、

このボディの強度という点を取ってみても、

若干ではあるものの、ID.6の方がより剛性を高めることができている、というように捉えることもできそうです。

やはり電気自動車の安全性能は高い

何れにしても、今回の検証実験によって、相対速度で時速128kmという、深刻な衝突事故が起こってしまったとしても、

乗員の命を守ることができるという、

両車種とも極めて高い安全性能を有しているということがお分かりいただけたと思いますし、

特に、今回の衝突実験の後には、バッテリーからの発火などは一切報告されなかったということでもありますので、

これほどの深刻な事故であったとしても、バッテリーから発火しない電気自動車と、

クラッシャブルゾーンという観点で構造上劣ってしまいながら、極めて可燃性が高いガソリンを搭載している内燃機関車と、

果たしてどちらが安全であるのか、

私はこの安全性という観点だけを取ってみても、

友人や家族・恋人を守るために、今後電気自動車を手放す選択肢は全くないと断言することができる、ということですね。

From: 拆車佬

Author: EVネイティブ