【中国製EVが日本車よりも安全に!?】中国NIOのEVが安全性能最高評価を獲得

ES8

中国の電気自動車スタートアップであるNIOの電気自動車の、ヨーロッパ市場における正式な衝突安全テストの結果が公開され、最高の安全性評価を獲得し、

いよいよ中国製電気自動車の安全性が、世界で通用するという事実が判明しました。

安全性能テストは各国々に存在

まず、今回の衝突安全性を評価するテストに関してですが、

ヨーロッパ市場で採用されている、Euro NCAPという車両の安全性を検証するテストとなっていて、

実は今回フォーカスしたいEuro NCAPという試験の他にも、その国や地域ごとに、それぞれ独自の安全テストが存在し、

例えば、お隣韓国市場においては、KNCAPという車両安全テストが存在し、

こちらは以前において、その韓国の自動車メーカーであるヒョンデの発売する本気の電気自動車である、IONIQ5の衝突安全性が、最高評価を獲得しただけでなく、

そのスコアが、最高評価の中でも極めて高いという結果を取り上げたりしました。

さらに本メディアにおいては、特に電気自動車の事故発生の際に取り上げる機会のある、

アメリカ市場において採用されている、NHTSAが主導して行なっている車両安全性テストであったり、

さらには、中国市場で一般的に採用されている車両安全性テストとして、C-NCAPというテストも存在し、

最も重要なことというのは、そのそれぞれの地域ごとに採用されている車両安全性テストの試験内容を見てみると、

実はその試験内容はそれほど変化がないという事が見て取れると思いますので、

したがって、それこそ我々日本市場で採用されているJNCAPでの試験において最高評価を獲得することができれば、

基本的には、それ以外のテスト方法においても、高い安全評価を獲得することができるのですが、

やはりそれでも、どこどこの国のテスト方法は信用ならないから、しっかりとそのほかの国、

特に、ヨーロッパやアメリカ市場におけるテスト結果を見なければ信用ならないんだー、という摩訶不思議なコメントが散見されていたのです。

中国製EVが欧州の安全性テストで最高評価獲得

そして、そのような背景の中において、今回新たに明らかになってきたことというのが、

直近でヨーロッパ市場における安全性テストであるEuro NCAPにおいて、様々な電気自動車の車両安全性テストが次々と行われたということで、

その中においても、最も注目すべき車種というのが、

中国の電気自動車スタートアップであるNIOが発売している、フラグシップ大型SUVであるES8となっていて、

そもそもなぜ中国の電気自動車が、わざわざヨーロッパ市場の安全性テストを実施してきたのかというと、

それは、そのES8が今月である9月中にも、そのヨーロッパ市場において納車がスタートするからであり、

実は今回のNIOに関しては、いよいよ中国国内を飛び出して、ヨーロッパ市場、

特に最初は、その中でも電気自動車のシェア率が極めて高い北欧のノルウェー市場への納車をスタートさせるのです。

したがって、そのヨーロッパ市場において採用されている車両安全性テストを実施してきたわけですが、

まず結論から申し上げて、そのテスト結果というのが、なんと最高評価である5つ星を獲得してきたという、

驚きのテスト結果が明らかになってきたということで、

実際にそのテスト結果の詳細を見ていきたいと思いますが、

まずは、運転席側の一部を衝突させる、対デフォーマル・バリア、前面衝突試験については、その衝撃をうまく吸収することができているように見え、

実際にその車両内部の映像を見る限り、ボンネット下に収納されているエンジンなどが車内に侵食していない、

つまり、乗員がしっかりと守られていることを示していると思いますし、

さらに、車両前面を全て衝突させる、対リジッド・バリア、フルラップ前面衝突試験に関しても同様に、

その車内スペースがしっかりと保護されているということがお分かりいただけると思います。

次に、横方向からの衝突を想定した、対ムービング・バリア、側方衝突試験に関してですが、

こちらも、特に車内への致命的な損害を免れているのと同時に、

サイドポール試験については、

これは、それ以外のサイドポールのテストの映像をご覧になったことがある方は、一目瞭然であるとは思いますが、

車体が全くへし折られていないばかりか、ほとんど凹んですらいないという、

極めて頑丈なボディであることが証明されたということであり、

こちらに関しては、電気自動車に搭載されている、非常に強固なバッテリーパックが車両底面に敷き詰められているため、

特に側方からの衝突に対しては、非常に強みを持っているのです。

中国製EVは安全性低いから日本進出は無理?それ、古すぎです

そして最後に、衝突時の安全性能だけでなく、

その衝突を回避する能力についてもテストされているのですが、

なんと92%と、全ての車種の中でも極めて高い安全性能を達成することができていて、

特に2トンを優に超える重量級の車両であるのにも関わらず、ブレーキ性能も非常に優れているという、

したがって、ただ単に電気自動車としての質であったり先進性が優れているだけでなく、

車としての基本性能でもある、走る止まるという部分についても、しっかり作り込まれているということが、

このような車両安全性テストからも、見て取れるのではないでしょうか?

何れにしてもこのように、中国の電気自動車であるNIOのES8に関しては、

その納車を直前に控えるヨーロッパ市場において、公式のテストであるEuro NCAPにおいて、

最高評価となる5つ星を獲得するという快挙を達成したことになりますし、

したがって、今まで中国製の電気自動車に対して偏見を抱いていた方達についても、

中国の電気自動車の衝突安全性は極めて高いということが、公式のテスト結果からもお分かりいただけたと思いますし、

むしろ逆に、中国の電気自動車は安全性を適合させなければならないので、

海外に進出することなどできないという考え方は、全くもって的外れである、

故に、ヨーロッパ市場の安全基準に余裕を持って適合しているということは、

我々である日本市場に明日から侵略戦争を仕掛けてきたって、何も不思議ではないですし、

それこそ日本の街中を走っている多くの車両よりも、中国製の今回のES8の方がよっぽど安全でありますので、

何れにしても、今回のNIOに限らず、今後も安全性をはじめとする質の高い電気自動車が、

我々日本市場を含めて、さらに加速度をつけて海外に侵略していくことは、もはや不可避である、ということですね。

From: Euro NCAP

Author: EVネイティブ