【中国EVスタートアップ最新動向】2021年5月度:NIOとXpengの販売台数が絶好調

NIO

中国の電気自動車スタートアップであるNIOとXpengの、最直近である5月度の販売台数が速報され、

どちらも絶好調な販売台数を達成しながら、そのどちらに関しても、その販売台数がさらに伸びていく可能性がある朗報も飛び出しています。

NIOは生産体制のマックスに到達中

まずはじめにNIOに関してですが、2014年に設立された中国の電気自動車スタートアップであり、すでに3車種の電気自動車を発売していますが、

その最直近である5月度の販売台数が6711台と、前年同月と比較しても95%アップと、ほぼ倍の販売台数を達成するという圧倒的な成長を遂げているのですが、

特にこの直近の半年間ほどは、旧正月によって生産台数が落ちている2月度を除いて、概ね7000台程度という販売台数を達成し続けてもいて、

こちらはNIOがアナウンスしている通り、実は現状のNIOの生産キャパシティのマックスが、月ベースで7000台程度となっていますので、

その上限である7000台という台数を販売し続けている、

故に、作れば作るだけしっかりと販売することができているという、NIOの需要の高さの裏付けでもありますので、

やはりこのデータに関しては、NIOの好結果を示していると結論づけることができそうです。

フラグシップSUV「ES8」

ちなみに、この5月度だけに関しては7000台という数値をわずかに下回ってはいますが、こちらは現在世界的な半導体不足によって、数日間生産をストップしたとNIO側もアナウンスしていて、

単純にその数日間分の販売台数の減少となりますので、やはりNIOの現状の生産キャパシティの上限に達しているということが見て取れるかとは思います。

そしてNIOに関しては、JACという中国の自動車メーカーと共同で運営している、その生産工場の生産キャパシティを、現状の年産12万台という数値を倍増させ、

24万台という数値にまで、この直近である5月から引き上げるという契約を締結しましたので、

特にその生産ラインの増設などの効果が出始める今年後半以降に関しては、現状の月ベースで7000台という数値が、さらに上昇していく公算となりますので、

今後に関しては、この増産計画の進捗についてをウォッチしていくべきであるとは思います。

2022年のどこかのタイミングで月間2万台達成も可能に

次に、Xpengに関してですが、こちらもNIOと全く同じく2014年に立ち上がった中国の電気自動車スタートアップとなっていて、

すでに2車種もの電気自動車をラインナップしているのですが、

この最直近である5月度の販売台数が5686台と、なんと前年同月と比較して衝撃の486%アップという、圧倒的な成長を達成していて、

昨年である2020年末に記録した販売台数に迫る台数ということにもなりましたので、おそらくこの数ヶ月間で、Xpengの歴史上最高の販売台数を超えてくる公算とはなりそうです。

そして、その車種別の販売台数についてですが、特に注目なのが、Xpeng第2のラインナップであり、フラグシップセダンであるP7の販売台数が3797台と、

ちょうど1年前である2020年の5月から納車をスタートさせてからの、オールタイムレコードを更新したという点であり、

例えば満充電あたりの航続距離が、中国で一般的に採用されているNEDCサイクルという基準において最長706kmと、

競合車種であるモデル3の最長グレードであり、現在は発売していないロングレンジ後輪駆動グレードにおける668kmという数値すらも凌駕している、などという、

やはりP7の驚異的な電気自動車としての完成度、さらにはXpilot3.0と名付けられた、高速道路上における追い越しも含めた自動運転支援機能の精度の高さ、

さらにはこの5月から納車がスタートしている、LFPバッテリーというより安価なバッテリーを採用することで実現した、

より安価なスタンダードレンジというエントリーグレードの追加によって、さらに手頃にP7を購入することができているという点など、

このP7の人気にさらに拍車をかけているということが見て取れるのではないでしょうか?

販売台数絶好調の「P7」

いよいよ月間1万台の大台へ

何れにしてもこのように、中国の電気自動車スタートアップであるNIOとXpengに関しては、その勢いがとどまることを知らず、

特にNIOに関しては、その生産体制が倍増していくということ、

またXpengに関しても、売れ筋のP7のラインナップの追加によって、その販売台数がさらに伸びていくことはほぼ間違いありませんので、

この現在世界で最も電気自動車が熱い中国市場の最新動向に関しても、引き続き情報アンテナを高く張って、ウォッチしていきたいと思います。

From: NIOXpeng

Author: EVネイティブ