【スズキもついにEV市場に本格参戦へ】スズキが100万円台の小型EVを発売することを決定

スズキ

日本のスズキが、ついに電気自動車を市場に投入する計画で、

まずは主力マーケットであり、今後爆発的な電気自動車市場の伸びを期待することができるインド市場に投入する計画が報道されました。

インド市場を席巻しているスズキ

まず今回のインド市場に関してですが、2019年度における自動車マーケットランキングにおいて、自動車大国であるドイルに続く世界第5位の自動車販売台数を誇り、

すでに年間で380万台以上もの販売台数を記録してはいるのですが、インド市場というのは現在成長真っ盛りの市場でもあり、

したがって、現状の人口13億人以上という、もはや現在世界トップの中国市場を抜く公算であるという、いわば現在世界で最もポテンシャルの秘め、

もちろん自動車販売という観点でも非常に期待されているわけなのです。

そしてそのインド市場というのは、実は日本メーカー勢がその販売シェアを席巻しているという事実はあまり知られておらず、

その中でも圧倒的なシェアトップに君臨しているのが、なんとスズキとなっていて、

そのシェア率は、驚愕の50%オーバー

つまりインド市場において売れている新車の2台に1台がスズキの車であったとイメージしていただければ、

そのインド市場において、いかにスズキの独壇場であるのかも、容易にイメージしていただけると思います。

電気自動車に積極的なインド市場

しかしながらそのインド市場に関しては、現在発展途上国ながらも、強力に脱炭素に向けた取り組みを加速させる意向を示し、

現状インド政府は2030年までに、電気自動車の販売割合を30%まで高めることを目指している最中であり、

そのために、電気自動車購入補助政策に、日本円に換算して1500億円程度を投じているなど、

その世界の電動化の流れに合わせて、電気自動車の販売を推進する考えであるのです。

さらに、地元インドの自動車メーカーであるマヒンドラ・アンド・マヒンドラが、その政府の動きに合わせて、

先ほどの補助金を考慮して、実質100万円台前半という格安の電気自動車をすでに発表してしまっているという状況でもあり、

また、そのシェア率第2位でもある韓国のヒュンダイグループというのも、現在電気自動車を強力に推進し、

現状アナウンスはないものの、その電気自動車市場が伸びてくると踏んだ際には、一気に電気自動車を投入してくることは間違いないですし、

韓国ヒョンデのIONIQ5

それこそテスラに関しても、今年である2021年末までに、モデル3をインド市場に投入する予定ともなっていますので、

このように競合メーカーが着々と、この世界で最もポテンシャルを秘めるインド市場において、電気自動車のシェアを獲得する準備を進めているわけなのです。

イーロンマスクとインドモディ首相

スズキ製EVの導入は、ズバリ2025年

よって、現在圧倒的な王者である日本のスズキに関しても、その政府の方針に合わせて電気自動車をラインナップしていかなければならず、

そして今回新たに明らかになってきたことというのが、

ついにそのスズキに関しても、インド市場において電気自動車を発売することを表明してきたということで、

こちらは昨年である2020年の2月に開催された、インド国内のモーターショーで発表された、スズキの電気自動車のコンセプトモデルではありますが、

このようなコンパクトSUV型のモデルとなるのか、

それとも、今回日本経済新聞が報道してきているように100万円台の電気自動車ということになれば、

それよりも、もう少しコンパクトなコンパクトカーサイズの電気自動車を発売してくるのか、

こちらに関してはいまだに何も明らかにはされていませんが、

いずれにしても、概ね2025年ごろにまずはインド市場に投入する計画となっています。

スズキは2020年にEVのコンセプトを発表

しかしながら一点懸念しなければならないのが、やはりその電気自動車の市場投入のタイムラインがあまりにも遅すぎやしないかということで、

通常新たな車両を市場に投入する場合、早くても4-5年程度の開発期間が必要となりますので、こちらを逆算してみると、

やはり今回のスズキに関してはこの直近まで、本当に電気自動車に対して懐疑的な立場であったということが、図らずも浮き彫りとなってくると思いますので、

果たして現在のスズキの経営陣が、本当に電気自動車に対して本気の姿勢であるのか、

それとも昨今の電動化の流れを受けて、その流れの中で受身的に電気自動車市場に参入しているのか、

こちらに関しては、やはりその実際に発売される電気自動車としての質であったり、

おそらく今後明らかとなってくる、その新型電気自動車に搭載する大容量のリチウムイオンバッテリーの供給体制をどのように構築するのか、

自分たちでバッテリー生産工場を建設するのか、その生産キャパシティはどれくらいとなるのか、

インド市場を皮切りに、ヨーロッパ市場、そして我々日本市場においても順次展開していくとアナウンスしている、

今回のスズキの新型電気自動車に対する本気度を、逆算していきたいとは思います。

日本のトヨタ日産ホンダの軽EVが出揃います

ちなみにですが、今回のスズキと、その株式を持ち合うトヨタ、そしてそのトヨタの子会社であるダイハツの3社がタッグを組んで、

今後軽自動車セグメントの電気自動車を日本市場に投入する計画もアナウンスされていますが、

こちらに関しては、今回のタイムラインによってどんなに早くても2025年から2026年以降の市場導入となってきそうですので、

すでに軽自動車セグメントの電気自動車導入を、一番手でアナウンスし、

日産と三菱が共同開発で2022年中にも発売がスタートするのではないかとされている、Imkベースの軽EV、

日産の軽EVは2022年中にも発売か

そしてホンダが2024年中の発売を計画している軽EVの後塵を拝する、今回のスズキの軽EVが、

いったいどのような電気自動車としての質を達成してくるのかなどの続報にも、注目していきたいとは思います。

From: 日本経済新聞

Author: EVネイティブ

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