【22年モデルの改良点はコレ!】最新チップ&バッテリー採用 モデル3とYが2022年モデルとして大幅アップデート

テスラ

テスラモデル3とモデルYの2022年モデルに関する最新情報として、

ヨーロッパ市場における型式登録情報から、モデルチェンジにおける変更点が明らかとなりました。

2022年モデルの全容ついに明らかに

まず、今回のモデル3とモデルYの最新動向に関してですが、

本メディアにおいては、特にその満充電あたりの航続距離であったり、搭載バッテリーの種類、および値段設定など、

電気自動車としての質にフォーカスして、アップデートし続けているわけであり、

というのもご存知の通りテスラに関しては、通常の自動車メーカーでいうところのモデルチェンジを、各四半期毎に行ってきてしまい、

したがって、本メディアを含めたほとんどすべての方が、

今この瞬間の最新バージョンのスペックを、正確に把握することすらできていないのですが、

その中でも今回新たに明らかになってきたことというのが、

いわゆる第四四半期に発表し、一般的には2022年から納車をスタートするモデルである、

最新の2022年モデルのモデル3とモデルYのアップデート内容がリークしてきたのです。

今回のリーク情報に関してですが、ヨーロッパ市場における型式登録情報から、

いったいどの種類のバッテリーであったり、ドライブユニットが搭載されているのか、

および、具体的にどのような変更点が加えられたのかを把握することができ、

そもそもなぜヨーロッパ市場という、日本市場とは一見関係のない市場を参照しているのかですが、

現在ヨーロッパ市場に導入されているモデル3とモデルYはすべて、

中国上海に位置する、ギガファクトリー3という車両生産工場で生産され、輸出されているわけで、

こちらもご存知の通り、我々日本市場に関しても、

2021年モデルから、アメリカのフリーモント工場製からギガファクトリー3製に切り替わっている、

つまり、今回リークされた中国製の車両の、ヨーロッパ市場向けのスペックを見れば、

我々日本市場に出荷される中国製の車両のスペックも、ほぼ全て明らかになる

ということなのです。

AMD Ryzenプロセッサー&最新UI

それでは早速、今回のヨーロッパ市場におけるスペック、

特に、実際の変更点についてを見ていきたいと思いますが、

まず最も大きいポイントであるのが、新たなインフォテインメントシステムを採用してきたわけで、

それが、メディアコントロールユニット、つまりMCUをアップデートし、

特に、それに搭載されているチップが、AMD社のRyzenという種類を搭載してきたということで、

こちらについては、すでにアメリカのフリーモント工場で生産されている、モデルSとモデルXの最新型が、

今年である2021年の6月に納車されている分から初採用されていたわけですが、

いよいよ高級車であるSとX以外にも、順次採用を進めようとしていることが見て取れると思います。

実際に、ちょうど12月に入ってから納車がスタートし始めた、

中国製のモデルYの最上級グレードであるパフォーマンスについては、

すでにAMD社のRyzenプロセッサーが搭載され、

その処理速度を比較した検証なども報告されていますが、

今まで搭載されていたIntel社のAtomと比較しても、アプリの起動時間であったり、

地図データの拡大縮尺に伴う読み込み速度などが、雲泥の差となっているわけですので、

こちらは今回のアップデートの内容の中でも、最も一般ユーザーの満足度が高いアップデート内容であると思います。

From: electrek

ちなみにですが、

最新情報によれば、今回のAMD社のRyzenプロセッサーに関しては、

モデルYパフォーマンスだけでなく、モデル3のパフォーマンスにも採用されているものとみられているため、

今回のヨーロッパ市場における変更の記載内容から見ても、

2022年モデルに切り替わった段階で、

中国で製造している全ての3とYが、最新のMCUにリプレイスされるものとも推測することができそうです。

よって、その最新型のMCUを搭載していることによって、

SとXのみに採用されている、最新のユーザーインターフェイスに切り替わる模様であり、

SとXのような、画面のレイアウトなどを、ある程度ユーザーの好みに合わせて自由にカスタマイズすることができたりなど、

何れにしても、非常に期待できるアップデートとなる見込みです。

12V補機用バッテリー&二重ガラス&エアバッグ追加

次に注目に値する変更点というのが、

補機用バッテリーを、既存の鉛蓄電池から、12Vリチウムイオンバッテリーに変更してきたということで、

実はこちらについても全く同様に、すでに最新型のモデルSとXに初採用されていたわけですが、

全く同様に、中国製の3とYにも適用をスタートさせる公算となり、

この中国CATL製(ちなみにLFP)の12Vリチウムイオンバッテリーへの切り替えによって、

今まで問題となっていた、鉛蓄電池の寿命問題を解決することになり、

もはや車両寿命近くまで、交換を必要としないレベルにまでの耐久性を兼ね備えているとも説明していますので、

今後テスラ車における補機用バッテリーを交換することはなくなっていく、ということですね。

また、車両の装備品についても改良が進み、

特に大きいのが、後席側のドアガラスにも、2重のラミネートガラスが採用されるということであり、

特に中国上海製については、全席側のドアガラスは2重ガラスとなっていましたので、

その分静粛性であったり、

さらには、氷点下を大きく下回る場合などは、その断熱性も高まる、

というメリットが存在していたわけですが、

今回後席側にも2重ガラスを採用することになりましたので、

その静粛性や断熱性が、さらに向上していることに期待することができそうですし、

ラミネートガラスを後席側にも採用

さらに、運転席側のサイドのエアバッグが追加されるという記載もありますので、

ただでさえ世界最高性能の安全性を兼ね備える3とYの衝突安全性が、さらに向上する、ということですね。

モデル3は航続距離アップ&加速性能ダウン

それでは、特に本メディアがフォーカスし、皆さんも最も気になっているであろう電気自動車としての質は、

果たして一体どのように変化してくるのか、

そして、我々日本市場においては、一体いつの納車の分から、

この2022年モデルの車両が納車されるのかについてを見ていきたいと思いますが、

まずはじめに、今回リークされた欧州市場における型式登録を詳しく見ていくと、

まず我々日本市場でも発売されているモデル3については、

後輪駆動グレード、ロングレンジ、そしてパフォーマンスの3種類であることには変わらないものの、

後輪駆動グレードは、中国CATL製の60kWhのLFPバッテリーが搭載されますので、

その満充電あたりの航続距離に関してもさらに向上し、

すでに欧州市場のコンフィギュレーター上でも変更されていますが、

欧州市場で一般的に採用されている欧州WLTCモードにおいて、

19インチホイールを装着した場合491km

そして標準である18インチを装着している場合は、なんと510kmという、

エントリーグレードとは思えないほどの、圧倒的な航続距離を達成することができています。

ただし、こちらの日本市場のコンフィギュレーター上上においても採用されている欧州WLTCモードというのは、

高速道路上を走行する場合などでは参考にすることができませんので、

高速道路を時速100kmでクーラーをつけても達成可能であるというような、実用使いにおいて最も信用に値するEPAサイクルの数値を見てみると、

19インチについてが430km

そして18インチについてが438kmということですので、

最も信用に値する基準を採用すると、やはり400km前半という航続距離、と捉えておくことをお勧めします。

ちなみに、搭載バッテリーの増量、および搭載モーターの変更によって、

その加速性能はかなり悪化してしまうという点は、同時に押さえておかなければならず、

時速100kmまで加速するのにかかる時間が、

元々の5.6秒から6.1秒と、0.5秒も遅くなってしまっていますから、

こちらの加速性能の悪化については、EPAサイクルに換算して23km分の延長という、

それだけ航続距離も伸びていることですし、

ここは折り合いをつけて、もし加速性能命!という方でしたら、しっかりとテスラに課金して、

ゼロヒャク4.4秒を達成する、ロングレンジAWDを購入するしかない、ということですね。

ロングレンジAWDは544万円〜(As of 2021/12/09)

パフォーマンスは22年モデルから78.4kWhバージョンが日本納車か

ちなみに、今回のリーク情報を発見した、欧州市場のテスラフォーラムを運営している管理人によると、

モデル3パフォーマンスにおけるドライブユニットが、

モデルYに採用されているものと同じものが採用されたということで、

そのモデルYのドライブユニットについては、

若干ではありますが、モデル3よりも最高出力をよりパワーアップさせているそうですので、

したがって、パフォーマンスについては、最高出力がやや増加する、

つまり、加速性能が若干向上する可能性が浮上してきていますので、

こちらに関する続報については、わかり次第最新情報をアップデートしていきたいとは思います。

また、そのモデル3パフォーマンスについて補足すると、

こちらは今年の8月時点における型式登録情報、

つまり、現在欧州市場に納車されている真っ最中の車種となるわけですが、

そのパフォーマンスについては3L、もしくは5Cという種類が登録されている、

要するに、パナソニック製のロングレンジバッテリー、

もしくは、韓国のLGエナジーソリューション製のM48という種類となり、

少なくとも第四四半期についてはパナソニック製は納車されていませんので、

この5C、つまりLGのM48が納車されているわけです。

一方で、今回の型式を見てみると、新たに5Lという種類が追加され、

こちらがLG製のM50という種類となっている、

つまり、これまでの5Cの76.8kWhというバッテリー容量から、

5Lの78.4kwhというバッテリー容量に切り替わっているということを示しているのではないか、

つまり結論としては、

我々日本市場も含めて、2021年中に納車されている中国製のモデル3パフォーマンスについては、

5C、つまり76.8kWhを搭載し、

来年である2022年から納車される2022年モデルについては、

5L、つまり78.4kWhという容量を搭載しているのではないかと、

この型式登録情報からも推測することができそうです。

モデルYは加速性能悪化&ホイールサイズに注意

次に、モデルYについても見ていきたいと思いますが、

こちらに関しては、今回のリーク情報においては特に変更点はなかったものの、

中国の電気自動車の情報発信を行うインフルエンサーによると、

ちょうど直近において、

モデルYのエントリーグレードである後輪駆動グレードの、中国国内の生産許可リストが更新されたそうですが、

そのスペックについて、一点重要な変更点が存在し、

それが、モデル3と全く同様に、加速性能に直結するモーター出力がでチューニングされているということであり、

具体的には、後輪側に搭載されるモーターの最大出力が194kWと、

もともとの220kWという出力よりも、わずかにでチューニングされた、

したがって、こちらもすでにアナウンス済みの、

時速100kmまで加速するのにかかる時間が6.9秒と、

なんともともとの5.6秒という数値から、1.3秒も遅くなってしまっているというスペック変更に準じたものと推測できますから、

何れにしても、この最高出力194kW、ゼロヒャク6,9秒というモデルYのエントリーグレードが、

いよいよ生産スタートする見込みである、ということですね。

また、もう一点モデルYの購入を真剣に検討している方にお伝えしておくべき懸念点となりますが、

その最上級グレードであるパフォーマンスのタイヤサイズとなっていて、

パフォーマンスのタイヤサイズというのは、

前輪側が255/35R/21、後輪側が275/35R/21と、

21インチであるものの、タイヤサイズが前後異なるということであり、

こちらは、245/35R/20を装着している、モデル3のパフォーマンスとは異なる部分である、

要するに、前後タイヤサイズが異なることによって、

その分タイヤを交換する頻度が高まることから、その分ランニングコストにも影響するわけですので、

この点は、特にパフォーマンスを購入する方は、注意しておくべき点であるとは思います。

Model Y Performance

このように、今回欧州市場における型式登録情報から明らかとなってきた通り、

2022年モデルというのは、2021年モデルからかなり大規模なアップデートが行われるということで、

特にAMD社のRyzenプロセッサーの導入、

それによる、最新型のSとXに採用されている、新たなフォーマットのユーザーインターフェース、

また、CATL製の12Vリチウムイオン補機用バッテリーの導入、

後席側の2重ガラス、

そして電気自動車としての質として、

特にモデル3後輪駆動グレードは、EPAサイクルにおいて最大438kmという航続距離を達成しながら、その分加速性能は低下、

同様に、モデルY後輪駆動グレードも、

EPAサイクルにおいて、概ね429km程度を達成見込みであるのと同時に、

加速性能については、モデル3以上に悪化してしまう、

ということですので、

これらの2022年モデルにおける最新のアップデート情報を参考にしながら、

いまだにモデル3の購入を真剣に検討してはいるが、

スペックのアップデートが気になりすぎてポチることができていない、

チキンの方々の背中を押すことができていれば幸いです。

From: tff-forum

Author: EVネイティブ