【中国EVベンチャーのリーダーはここ】Xpengが10月度のEV販売台数で中華EVベンチャートップを達成

EV販売台数

中国の電気自動車ベンチャーであるXpengの、最直近である10月度の販売台数が速報され、

史上最高規模の販売台数を継続するという快挙を達成してきました。

2ヶ月連続1万台越えを達成!

まず、今回のXpengに関してですが、2014年に立ち上がった中国の電気自動車スタートアップであり、

すでにクロスオーバーEVであるG3

そしてフラグシップスポーツセダンであるP7という2車種をラインナップしていたわけですが、

直近の9月度からは、いよいよXpeng第三の車種である、ミッドサイズファミリーセダンであるP5の納車もスタートさせ、

いよいよ、先月である10月末から、本格的に生産ラインを稼働させ始めた、という経緯となっています。

そして、そのような背景において今回新たに明らかになってきたことというのが、

そのXpengが、最直近である10月度の販売台数を速報してきたということで、

まずその販売台数が10138台と、

確かに9月度に記録したオールタイムレコードにはわずかに届かなかったものの、

それでも2ヶ月連続で1万台の大台を突破する、という快挙を達成してきましたので、

特に既存の自動車メーカーが軒並み生産台数を落としてしまっていることによって、

販売台数も大幅に減少させてしまっているという中においては、

極めて大成功を収めていると言って、差し支えないとは感じます。

また、その販売車種の内訳を見ていくと、

まずは、2018年末から発売を続けているG3の販売台数が3657台と、

なんと歴史上最高の販売台数を更新してしまったということで、

こちらに関しては、ちょうど9月から納車をスタートさせている、

モデルチェンジバージョンのG3iというモデルに切り替わったことによって、その人気が再燃していることであると考えられます。

G3i

また、フラグシップスポーツセダンであるP7についても、6044台と、この直近の4ヶ月間安定して、月間6000台以上もの販売台数を記録していることからも、

やはりこのP7の極めて高い電気自動車としてのスペック、および先進性によって、

発売開始から1年以上が経過している中でも、その人気に陰りが見えない、

むしろ、さらにその人気が過熱している、ということなのです。

P7

そして最も注目するべきなのが、ミッドサイズセダンであるP5が437台という販売台数を記録してきたということであり、

こちらはちょうど10月末から本格的に生産ラインをスタートさせたばかりですので、

間違いなく今月である11月度の販売台数は、うまくいけば一気に数千台近い販売台数を記録する可能性すらありますので、

特に11月度の販売台数の合計は、Xpeng史上ぶっちぎりで最高の販売台数を記録してしまうのかもしれません。

P5

レーダー後付けP5の場合、Xpilotのソフトウェアが無償に?

ただし、そのP5に関して直近で明らかとなっているのが、

半導体の供給不足、特に自動運転支援に使用される、車両前方に搭載するレーダーの供給が間に合わないことによって、

P5の納車が大幅に遅延してしまうという点であり、しかしながらXpengに関しては、その代替案として、

P5の納車を待っているオーナーに対して、

このままレーダーの供給不足によって、納車を大幅に遅らせることを我慢するか、

それともレーダーに関しては、今回納車においては搭載せずに、

レーダーが入荷したら、後で搭載してもらうことですぐに納車することができる、という2つの選択肢を用意してきたのです。

特に後者の選択肢の場合、

すぐにP5を納車することができるだけでなく、

さらなるインセンティブとして、有料オプションであるXpengの自動運転支援技術である、

Xpilot3.0、または、Xpilot3.5のソフトウェアを無償で獲得することができるという特典すら用意してきましたので、

まさにオーナーからすれば、自動運転支援機能の獲得、

Xpeng側からしてみれば、納車台数をしっかりと稼ぐことができるという、ウィンウィンな関係性ということになると思います。

ちなみにですが、今回搭載することができないレーダーに関しては、

そのXpilotを使用する際にのみ使用するレーダーということで、

P5の基本性能である安全機能などには使用されませんので、

特に未完成品をオーナーに売りつける企業だろー、という主張には当たらない、ということですね。

何れにしても、いよいよXpengに関しては、月間1万台ペースの販売体制が確立できていることが明らかになったと同時に、

それこそテスラなどと同様に、半導体の供給不足をはじめとする問題に対して、柔軟に対応することができていることも判明しましたので、

特に今月である11月度、そしてP5の生産体制が確立しているであろう、

販売台数がピークに達する年末の12月度の販売台数で、どこまで達成することができるのか、

現在中国の電気自動車メーカーの中で最も注目すべきメーカーとして、今後も期待していきたいと思います。

From: Xpeng

Author: EVネイティブ