ルノーが新型電気自動車として、特にエントリーグレードとなるルノー5という小型電気自動車の発売を、2024年にスタートすることを正式にアナウンスし、
特にその値段設定が日本円で260万円で購入可能という、いよいよ誰でも電気自動車が買える時代が近づいてきました。
ルノーのEV戦略はZoeからMeganeへ
まず、今回のルノーに関してですが、すでにコンパクトハッチバックであるZoeという電気自動車を発売し、
昨年である2020年度における、ヨーロッパ市場で最も売れた電気自動車に君臨するなど、すでに一定の成功を収めていたわけですが、
すでにヨーロッパ市場に関しては、極めて質の高い電気自動車が上陸している最中でもあり、
特に、テスラのミッドサイズSUVであるモデルYであったり、韓国ヒョンデのIONIQ5など、
現在その電気自動車の販売台数が急速に高まっている中で、
今回のルノーに関しても、そのZoeに続く新型電気自動車の発売が急務である、というわけなのです。
そして、ちょうど直近で開催されていたドイツミュンヘンのモーターショーにおいて、
そのルノーの新型者であり、同じくアライアンスを組んでいる日産が主導して開発した、
電気自動車専用プラットフォームであるCMF-EVプラットフォームを採用した、Megane E-TECH Electricという、ハッチバックタイプの電気自動車を公開し、
特に最大60kWhというバッテリーを搭載しながら、
高速道路を時速100kmでクーラーをつけても達成可能であるというような、実用使いにおいて最も信用に値するEPAサイクルにおいてでも、
概ね450km程度は走行可能な公算となり、
しかも充電性能についても、80%充電するまでにおおよそ30分程度と、
とにかくハッチバックとして、極めて質の高い電気自動車としての質を達成することができています。
そして、最も重要なその値段設定に関しても、
その60kWhのバッテリーを搭載したロングレンジグレードでも、日本円に換算しておおよそ460万円程度、
さらにヨーロッパ市場における電気自動車購入の補助金を適用すると、実質300万円台で購入することができてしまうと考えてみれば、
2022年3月から発売される、このMegane E-TECH Electricというのは、
極めて競争力のある電気自動車となっているのではないか、ということなのです。
ルノー5は2024年登場
そして、今回ルノーが新たに明らかにしてきたことというのが、
そのMeganeに続く電気自動車として、ルノー5を復刻させ、電気自動車専用に発売することを表明してきたということで、
こちらに関しては、すでにルノー側に対するインタビューなどで明らかにされていたことではありましたが、
いよいよ公式にその発売をアナウンスし、
まずこのルノー5に関しては、先ほどのMeganeよりもさらにコンパクトな、よりシティカーとしての運用を期待することができますので、
まさにヨーロッパ市場に特化した車種ということになりそうです。
そして、その発売時期については2024年ということで、
確かにあと2年以上も先となると、やや遠いと感じるかもしれませんが、
こちらに関しては、現在ルノーとエンビジョンAESCというバッテリーサプライヤーが合同で建設している、
フランス国内のバッテリー生産工場の操業スタート待ちであり、
そこで生産される、今回のルノー5に特化したバッテリーセルを搭載することによって、
電気自動車としての質をさらに高める狙いがあるのです。
ルノー5とともに格安EVが次々と登場
そして、そのバッテリーの内製化によってのみ達成することができるのが、そのコスト低減であり、
今回のルノー5の値段設定について、ルノートップによると、
現状のZoeの3分の2程度の値段設定を見込んでいると発言していることから、
おそらくエントリー価格は2万ユーロを割り込み公算である、
つまり日本円にして、260万円程度で購入することができる見込みともなりましたので、
いよいよヨーロッパ市場に関しては、200万円台中盤で購入することのできる電気自動車が、一気に投入されることになったのです。
ちなみに、以前も解説している通り、フォルクスワーゲンが2025年に発売を計画しているのが、
同じくコンパクトハッチバックセグメントのID.LIFEであり、
その値段設定も、ほぼ同様の260万円程度からのスタートを見込んでいるわけで、
さらには、テスラのハッチバックタイプの電気自動車についても、2023年にも発売スタート、
おそらくヨーロッパ市場には2025年までには発売される公算ですので、
とにかくこのように、この2024年から2025年という時期が、ついに内燃機関車と同等の値段設定を達成しながら、
それでいて、電気自動車としての質も極めて高い大衆電気自動車が一気に市場に投入されていきますので、
何れにしても、特に今回のルノー5については、
自社内製のバッテリーを初搭載することによって、どれほどの電気自動車としての質を達成することができるのか、
おそらくその航続距離は、ID.LIFFEと同等レベルの400kmという数値が一つの目標となってくると思いますが、
それらの電気自動車としての質にも注目しながら、わかり次第情報をアップデートしていきたいと思います。
From: Renault
Author: EVネイティブ
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