【EV最先進国の驚異のEVシェア率】EV先進国家ノルウェーでは、ガソリン車は虫の息状態です

EV普及動向

ノルウェー市場における、最直近である6月度の電気自動車の販売台数が速報され、歴史上最高水準の販売台数を達成しました。

ノルウェーで内燃機関車は虫の息状態です

まず、今回のノルウェー市場に関してですが、本チャンネルにおいては毎月その電気自動車の販売台数をアップデートしていますが、

現在世界で最も電気自動車のシェア率が高い、電気自動車最先進国となっていて、特に北欧という地域の特性上厳寒地帯であり、降雪もかなりの量となり、

冬場で電気自動車は使えないという、電気自動車につきまとうステレオタイプな考え方を改めて考え直させられる、象徴的なマーケットなのですが、

そのノルウェー市場の直近である6月度の電気自動車の販売台数、およびその人気車種ランキングが発表されたということで、

まず、日産リーフやテスラなどの完全電気自動車と、ガソリンエンジンも搭載し、両方を併用して走行することができるプラグインハイブリッド車の合計である、

電気自動車の販売台数の合計が17323台と、なんと歴史上2番目の販売台数を達成することになり、基本的には、その年の最終月に近づくにつれて販売台数が上昇していくのですが、

すでに昨年である2020年度の最終月である12月の販売台数に肉薄する販売台数を達成することになり、しかも前年同月と比較しても、倍以上の成長率を達成してもいるのです。

また、その新車販売全体に占める電気自動車の販売台数の割合を表す電動化率を見てみても、なんと85%と、

新車販売10台のうち、なんと8.5台がすでに電気自動車にリプレイスされてしまっている、

裏を返せば、もはやガソリン車やディーゼル車、そして日本メーカーが得意としているハイブリッド車を含む内燃機関車というのは、圧倒的少数派となり、

2025年までの電動化率100%に向けて、もう内燃機関車は虫の息状態、という状況ともなっています。

電気自動車が圧倒的マジョリティの世界

そして、その電気自動車最先進国であるノルウェー市場の人気車種ランキングに関してですが、

From: OFV

まずこちらは電気自動車の人気車種ランキングではなく、内燃機関車も含めた全ての人気車種ランキングとなりますが、

このランキングトップ20を見てみても、トヨタのカローラとC-HRしか、純粋な内燃機関車がラインナップしていないほど、

電気自動車が一般化していることが、このランキングからもお分かりになるとは思います。

純粋なICE車は圧倒的マイノリティ

EVの多様性も最先進国である所以

そして、特に今回注目したいのが、ランキングトップ3を構成し、

ランキングトップであるテスラモデル3、そしてフォードのマスタングマックEに続いて3位にランクインしている、SkodaブランドのENYAQとなっていて、

こちらは現在世界的に人気のセグメントであるミッドサイズSUVセグメントに該当しているのですが、

その内外装の高級感も含めて、現在このノルウェー市場だけではなく、ヨーロッパ市場全体で人気車種というダークホース的な存在となり、

しかもこちらのENYAQを発売しているスコーダブランドに関しては、フォルクスワーゲングループの傘下に所属し、

その電気自動車専用プラットフォームであるMEBプラットフォームを採用していますので、

同じくMEBプラットフォームを採用しているフォルクスワーゲンのID.4、そしてアウディのQ4 e-tronという兄弟車とともに、

ヨーロッパ市場を完全に席巻している電気自動車に君臨しているのです。

そして、もう一点このノルウェー市場において特筆すべきポイントというのが、その電気自動車のラインナップがこれまた世界屈指のバラエティーとなっていて、

From: EU-EVs

このように、日本にいると全く聞いたことがないような完全電気自動車が、すでに何種類も購入することができる、

つまり、これだけの多様性に満ちたラインナップによって、

今まで電気自動車を購入しようと思っても、自身のライフスタイルや好みにマッチした車種がなかったことによって、

購入を断念していた層にも、しっかりと電気自動車を訴求することができていると推測することができますので、

やはりそのラインナップが急速に増えてきている、今回のノルウェー市場をはじめとするヨーロッパ市場に関しては、

今後も加速度的に電気自動車の販売台数が増えていくのではないかと、この点からも推測することができるのです。

何れにしても、今回取り上げたノルウェー市場に関しては、いよいよ内燃機関車の時代は終焉を迎えつつあり、

それと同時に、そ電気自動車の豊富なバラエティーによって、より多くのユーザーに電気自動車を訴求することができていますので、

やはり電気自動車のラインナップが増えれば増えるほど、電気自動車の好循環に入っていくことは間違いありませんし、

特に個人的には、つい直近で納車がスタートしている韓国ヒュンダイの本気のEVであり、その驚異的な電気自動車としての質で注目されているIONIQ5であったり、

先ほどのENYAQの兄弟車であるアウディのQ4 e-tronの販売台数がどこまで伸びていくのかに、非常に期待していきたいと思います。

From: OFVEU-EVs

Author: EVネイティブ