ついに納車がスタートしている最新型のモデルSであるPlaidの、実際の充電性能を計測したデータが公開され、
プラットフォームを刷新したことによって、その充電性能が明らかに向上していることが判明しました。
ドライブトレインの刷新によって充電時間大幅短縮
まず今回のテスラモデルSの最新モデルであるPlaidに関してですが、ちょうど6月中から納車がスタートしているフラグシップセダンのパフォーマンスグレードであり、
以前の動画においても、市販車最速の加速性能であったり、その電気自動車としての質の高さ、およびその先進性については詳細に解説していたのですが、
ついにその実際の検証テストが行われ始めてもいて、特にそのドライブトレインを刷新したことによって、バッテリーの冷却機構も同時にアップデートされ、
よってその電気自動車としての質において重要な、充電性能がどれほど向上しているのかという検証に注目が集まっていました。
そもそも、まず旧型となってしまった、2021年モデルのモデルSにおける最大充電出力は、テスラ側が250kWという出力を許容可能としてはいますが、
私が調べる限り、その250kWを達成しているような検証動画などを一つも見つけることができず、概ね200kW程度に留まってしまっていて、
したがって80%充電するのにかかる時間も概ね40-45分程度と、一定の時間がかかってしまっていたのですが、
今回の実証実験によって、その充電時間が大幅に短縮されていることがコンファームされ、まずこちらがその充電出力と経過時間との相関関係を示すグラフとなっていて、
やはり注目なのは、最大250kWという出力がしっかりと達成できているということであり、
しかもその最大出力である250kWを、なんと充電残量が31%程度まで持続したという点であり、
その後は徐々にその出力が低下していくものの、それでも充電残量80%においても60kWという出力を持続し、
そして、最も気になるその充電残量10%から80%まで充電するのにかかった時間はおおよそ29分と、
旧型の2021年モデルと比較しても、その充電時間を最大10~15分程度短縮することに成功しているのです。
一回30分の充電で本州脱出可能
したがって、今回のモデルSのパフォーマンスグレードであるPlaidを使って東京を満充電で出発し、途中兵庫県の姫路付近で30分の休憩時間兼充電時間を挟んだだけで、
なんと本州を抜け、福岡にはわずかに足りないものの、その手前である北九州に余裕を持って到達することができるスペックとなりますので、
このように考えてみると、大多数の方にとって必要十分なスペックを達成できているのではないでしょうか?
無線アップデートによってさらに性能向上の余地も
ちなみに、今回のモデルS Plaidをその他の電気自動車の充電性能とも比較してみると、
特にイメージしやすいモデル3とでは、充電残量20%から80%まで充電した場合、1分あたりに回復させることができる航続距離がほぼ同じ、
仮に今回のPlaidの充電性能が、同じパワートレインを搭載しているロングレンジグレードも全く同様の結果が得られた場合、
なんとモデル3よりもわずかにその回復可能な航続距離が長くなることになりますので、モデル3を抜いて、テスラ車の中で最も充電性能が高い車種に君臨したことにもなるかと思います。
ただし、その充電性能という観点だけでみると、充電残量80%まで充電するのに18分、
そして、その毎分あたりどれだけの航続距離を回復させることができるのかという指標においても、やはり韓国ヒュンダイのIONIQ5の方がそのスペックは高いことも同時に明らかとなりましたが、
このテスラに関しては、今後のソフトウェアの無線アップデートによって、ただでさえ高い今回のモデルSの充電性能を、
充電データを収集しながらさらに向上させてくる可能性は高いですので、
果たして、この充電性能などをはじめとする電気自動車としての質で、今回比較対象としてあげたIONIQ5を凌駕してくることができるのか、
さらには、このモデルSの本命のライバルであり、最大充電出力が300kWという、さらにその圧倒的な充電性能の高さを引っさげて間も無く登場する、
LucidのフラグシップセダンであるAirとのスペック比較についても、わかり次第情報をアップデートしていきたいと思います。
From: Motor Trend
Author: EVネイティブ
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