【EV先進国の最新動向アップデート】中国&ヨーロッパの5月度の電動化動向&人気EVはコレ

EV普及動向

世界の電気自動車需要が現在急上昇中であり、特に電気自動車先進国であるヨーロッパと中国の電動化率、

そして現在最も人気の電気自動車を一挙紹介します。

ヨーロッパでは6台に1台が電気自動車

まずはじめにヨーロッパ市場に関してですが、すでにドイツメーカーを始め、多くに既存メーカーが電気自動車に一気に舵を切り始めている状況であり、

それによって、質の高い電気自動車が群雄割拠することで、自然と電気自動車需要が急増しているのですが、

特に直近の5月度における電気自動車の販売台数が、17万8290台と、歴史上3番目の販売台数の高さを達成しながら、

新車販売全体に占める電気自動車の販売台数の割合を表す電動化率が16%と、すでにヨーロッパ全体で売れている新車全体のうち、6台に1台が電気自動車となってしまっていると考えてみれば、

その電気自動車の需要が明らかに高まっていることが容易に想像できるかとは思いますし、

実際に、その月ごとの販売台数の変遷を見てみても、直近の5月は、前年同月と比較しても圧倒的な成長を遂げていることも見て取れるかと思います。

前年同月比でも圧倒的成長

今後数年以上フォルクスワーゲングループの支配下に

そして、主要ヨーロッパ諸国11カ国における完全な電気自動車の人気車種ランキングに関してですが、

特に注目すべきは、まず10位にランクインしているフォードのクロスオーバーEVであるマスタングマックEであり、

現在お膝元である北米市場への販売台数を制限してまで、今回のヨーロッパ市場に輸出を集中させている状況ですので、

いかにフォードが一台でも多く、この電気自動車先進諸国の集結するヨーロッパ市場で販売したいのかが理解できると思います。

また、3位にランクインしているのがSkodaブランドのミッドサイズSUVであるENYAQとなっていて、

こちらに関しては、フォルクスワーゲングループ傘下ということもあり、グループ共通の電気自動車専用プラットフォームであるMEBプラットフォームを採用しているため、

その電気自動車としての質が高く、しかもその兄弟車でもあるフォルクスワーゲンのID.4よりもデザイン性が高いということもあり、

その人気が高まっているということになりますが、それよりも最も重要な点というのは、そのスコーダブランドを始め、アウディやポルシェなどの、

フォルクスワーゲングループ全体における電気自動車の販売台数は、やはり圧倒的ということであり、

確かに車種別のランキングトップこそテスラモデル3に譲ってはいるものの、メーカー別の販売台数で見れば、

フォルクスワーゲンの17.5%を筆頭に、グループ全体でなんと30%を超えている、

つまりヨーロッパの主要国で発売されている電気自動車のうち、なんと3台に1台がフォルクスワーゲングループの電気自動車ということになりましたので、

今後もこのフォルクスワーゲングループの支配が今後何年も続いていくことは間違い無いでしょう。

中国5000年の歴史で最高の電動化率達成

また、中国市場も見ていきたいと思いますが、

その直近の5月度の電気自動車の販売台数は、およそ18万5000台と、前年同月と比較しても倍以上の販売台数という圧倒的成長を遂げながら、

新車販売全体に占める電気自動車の販売台数を示す電動化率はというと、12%と、なんと中国5000年の歴史上最高の電動化率を達成してしまってもいますので、

いよいよ世界最大の自動車マーケットである中国市場に関しても、電気自動車戦国時代の様相を呈し始めてきた、ということですね。

電動化率が怖いくらい急上昇中

テスラにダブルスコアをつける中国製格安EVの圧倒的王者感

また、その中国市場における電気自動車の人気車種ランキングを見ていきたいと思いますが、

特に注目なのが、まずは本チャンネルにおいては毎月最新動向をアップデートしている電気自動車スタートアップのNIOとXpengが、ランキング常連になってきたということで、

その販売台数という実力という観点でも、力をつけてきているということであり、

次に、テスラが現地生産しているモデル3とモデルYが、ランキングトップ3に君臨しているという点は、

まさに中国市場においても、電気自動車のリーダーとして今後もその販売台数を伸ばしていくであろうということが、容易にイメージできると思います。

そして、その2位のモデルYにダブルスコアをつけている圧倒的な王者が、50万円以下で購入可能な超格安小型電気自動車のHong Guang Mini EVであり、

すでに1位に君臨してから1年近くが経過しようともしていますが、その販売台数に陰りが見えることがないどころか、

コンバーティブルバージョンも追加設定するなど、そのラインナップをさらに拡充しようともしていますので、むしろその販売台数はさらに伸びていくとさえイメージすることができてしまうのです。

何れにしてもこのように、世界では電気自動車の勢いが日に日に増している状況であり、

”別に自分たちの市場は電気自動車が売れないからやる必要はないんだー”、というガラパゴス理論を振りかざしたところで、世界は完全電動化時代に爆速で進んでいきますので、

もうそろそろ電気自動車時代に変化していることを認めて、少なくとも電気自動車の足を引っ張り、

自分たちの世代だけはなんとか勝ち逃げようなんていう「勝ち抜けおじさんたち」に、我々のような若者世代が今後活躍していくはずである日本の将来を潰されないように、

今後も世界の電気自動車の最新動向についてを忖度なく取り上げていきたいと思います。

From: Clean Technica

From: EU-EVSClean Technica

Author: EVネイティブ