【10台に8台以上が電気自動車!?】ノルウェー市場でEVが爆売れ&マスタングマックE絶好調

EV普及動向

電気自動車最先進国であるノルウェー市場における、最直近である5月度の電気自動車の販売台数が速報され、

またもや前年を大きく上回る販売台数を記録しました。

極寒の地ノルウェーが世界最強のEV先進国

まず、今回のノルウェー市場に関してですが、ご存知の通り北欧に位置していますので極寒であり、電気自動車にとっては厳しい条件下ではあるのですが、

そんなノルウェー市場というのは、現在世界の中で最も電気自動車のシェア率が高い国となっていて、

直近である5月度の、完全な電気自動車とプラグインハイブリッド車を合わせた電気自動車の販売台数は、8498台を記録し、

新車販売全体に占める、その電気自動車の販売台数を示す電動化率は、なんと83.3%と、

ノルウェー市場において売れている自動車のうち、10台に8台以上がすでに電気自動車であるという圧倒的な電気自動車のシェア率を達成していますし、

こちらの電動化率の変遷を見てみても着実に上昇を続け、特に新型コロナウイルスによるパンデミックを境に、その電動化率はさらに角度をつけて上昇し、

もはや電動化率80%は当たり前という状況にまで達しているのです。

また、こちらの月別の電気自動車の販売台数のグラフを見てみても、

ピンクで示された今年である2021年度に関しては、間違いなく販売台数にさらにブーストがかかっているということも見て取れますので、

特に昨年である2020年末に記録した、地球上最高の電動化率である87.1%という数値をいつ達成するのか、

個人的には、その販売台数が上昇する9月度あたりに、この記録を更新し、

そして今年の末である12月度においては、人類未踏の電動化率9割越え、

つまり新車販売のうち、電気自動車が9割を超えているというような状況に期待していきたいとは思います。

VWグループのEVがヨーロッパ市場では圧倒的

そして、気になるその電気自動車の人気車種ランキングに関しても見ていきたいのですが、

From: ofv.no

まず大前提として、この表は、電気自動車だけのランキングではなく、内燃機関車を含めた全ての人気車種ランキングとなりますので、

この表だけを見ても、いかに電気自動車が人気であるのかが容易にイメージできると思いますが、

特に、4位にランクインしているのが、フォルクスワーゲンのミッドサイズSUVであるID.4となっていて、

その販売台数が774台と毎月安定した台数を販売していますので、

やはりソリッドな電気自動車としての質、そして比較的手頃な値段でミッドサイズSUVの電気自動車を購入することができるという意味で、その人気を獲得しているものと思われます。

また3位にランクインしているのが、そのID.4と同じプラットフォームを流用し、フォルクスワーゲングループ傘下のスコーダブランドのミッドサイズSUVであるENYAQ iVとなっていて、

こちらは795台と、ID.4を上回る販売台数を記録し、

特にベーシックなID.4と比べて、よりエクステリアがクールであり、しかもインテリアの高級感がありますので、

やはりこのENYAQ iVの人気も非常に高いということが見て取れるかとは思います。

ノルウェーで売れた自動車の10台に1台がマスタングマックE

そして、それらの強豪を抑えて見事1位に君臨したのが、アメリカのフォードのクロスオーバーEVであるマスタングマックEとなっていて、

その販売台数がなんと1384台と、2位以下を大きく引き離し、

よって、ノルウェー市場全体の販売台数のうち、今回のマスタングマックEだけでそのシェアの10%近くを獲得していますので、

もちろんロジスティックスの関係もあり、その納車が集中した月ではありましたが、

例えば満充電あたりの航続距離が、最も信用に値するEPAサイクルにおいて最大491kmという、素晴らしい電気自動車としての質を達成しながら、

さらに車両性能の無線アップデート機能にも対応するなど、その先進性についても非常に質が高いですので、

なぜ電気自動車の目が肥え、しかも強豪車種がひしめくノルウェー市場においても、販売台数1位を達成しているのかが、見て取れるのではないでしょうか?

何れにしてもこのように、電気自動車において不利な条件でもある極寒の地、北欧のノルウェー市場に関しては、

電気自動車のシェア率が8割を大きく超えているという、世界の電動化をリードする国ですので、

このノルウェー市場においてどのような電気自動車が人気となり、どのような電気自動車がその販売台数で苦戦しているのかも、

そのほかのヨーロッパ市場のマーケットを始め、グローバルでその電気自動車が成功するのかを占う、一つの試金石となるのではないでしょうか?

From: ofv.no

Author: EVネイティブ

コメント

  1. 竜門 より:

    ムスタングマックEの最低地上高が見つけられませんでしたが、ID.4は210mmとオフロードでは有利です。その点、モデルYはSUVとはいえ167mmと、まんまオンロード車です。雪の多い北欧ではよりオフロード風に見えるマックEが積雪に強そう、もしくは実際、最低地上高が高くタイヤの直径も大きいとか?で人気なのかも知れませんね。

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