中国の電気自動車スタートアップであるNIOとXpengの、最直近である9月度の販売台数が速報され、
ついに中国の電気自動車スタートアップ史上初めての、月間販売台数1万台越えをどちらも達成してきました。
NIOは歴史上最高の月間1万台突破
まず、今回のNIOとXpengに関してですが、
どちらも2014年に立ち上がった、中国の電気自動車スタートアップとなっていて、
すでにそのどちらも、3種類もの電気自動車をラインナップし、
特にCovid-19によるパンデミックが落ち着きを見せ始めた昨年中盤以降、その販売台数を急上昇させ、
特に中国の電気自動車スタートアップの中では、最も注目されている電気自動車メーカーとなっています。
そして、そのような背景において今回新たに明らかになってきたことというのが、
最直近である9月度の販売台数が速報されたということで、
今回は、それぞれのメーカーの販売台数から、
今後どれほどの伸び代があるのかなども含めて、徹底的に解説していきたいと思います。
まずはじめに、NIOに関してですが、
そのグローバルにおける販売台数の合計が10628台と、なんと先月の6000台弱という販売台数が急上昇し、
NIOの歴史上最高の販売台数、および、史上初の月間1万台を突破することになりました。
というのも、実は先月である8月度の販売台数については、
半導体の供給不足、およびNIOが提携しているサプライヤーの工場停止も相まって、その販売台数が急落してしまっていて、
特に、その生産管理能力を疑問視されていたという背景があったのですが、
この9月度に関しては、その8月度の販売台数の落ち込みをカバーしてきた格好となりましたので、
こちらは非常に好材料な結果であると思います。
ちなみにその販売台数の内訳に関しては、ミッドサイズSUVであるES6が5260台、
さらに、そのES6のクーペバージョンであるEC6も3390台と、それぞれ史上最高の販売台数を叩き出しており、
さらに、フラグシップ大畑SUVであるES8に関しても1978台と、比較的安定した販売台数を達成しながら、
そのES8に関しては、ちょうど直近である9月末から、
NIO初となる海外マーケットであるノルウェー市場での納車もスタートしていますので、
今後ノルウェー市場への納車も進むことで、
このグローバルにおける販売台数もさらに伸びていくことが推測されます。
バッテリー交換ステーションの設置も爆速で構築中
また、NIOに関しては9月末の段階で、
ついに、NIOが独自に設置を進めているバッテリー交換ステーションの設置数が、
中国全土で500箇所を突破したということで、
おそらくこちらは、皆さんがびっくりするレベルでの設置台数であると思いますし、
さらにNIOは、2021年内までに、このバッテリー交換ステーションをグローバルで700箇所も設置、
もちろんノルウェー市場にも順次設置を進めていくこともアナウンスしていますので、
ただ電気自動車を発売するだけではない、
その電気自動車においてマストである充電インフラ、およびバッテリー交換ステーションの設置を爆速で進めていることがお分かりいただけたと思います。
Xpengも市場最高の1万台オーバー達成!
次に、Xpengに関しても見ていきたいと思いますが、
その9月度のグローバルにおける販売台数の合計が10412台と、
なんとこちらも全く同様に、Xpengの歴史上最高の販売台数をぶっちぎりで更新しながら、
Xpeng初の、月間1万台の壁を突破してきた格好となりました。
それでは、具体的な販売車種の内訳を見ていきたいと思いますが、
まずは、直近でモデルチェンジが行われた、クロスオーバーEVであるG3iに関してですが、
2656台と、この数年で2番目の販売台数を達成してきたということで、
やはりモデルチェンジによる需要の大幅増加が要因であると思いますし、
そのコスパの高さも相まって、
発売三年目を迎えようとしている中においても、いまだに一定の販売台数を達成しています。
しかしながら、今回最も注目しなければならないのが、フラグシップスポーツセダンであるP7の販売台数であり、
なんと7512台と、こちらもぶっちぎりで歴代最高の販売台数を達成してきたということで、
本メディアにおいては、発売開始直後からその電気自動車としての質の高さに驚愕し、そのヤバさを解説してはいましたが、
いよいよ電気自動車需要の高まりとともに、
この極めて質の高いP7が、しっかりと認知され始めているのではないかと推測することができそうです。
P5の投入で月間15000台も射程圏内へ
そして、ついに9月度からはXoeng第三の電気自動車である、
ミッドサイズファミリーセダンであるP5の納車がスタートしているということで、
その販売台数はたったの244台ではありますが、
もともと10月中の発売スタートとアナウンスしていたということ、
そして、このP5に関しては、電気自動車としての質でガチンコの競合車種であるモデル3と、完全に同等のスペックを達成していながら、
その価格は、モデル3よりも大幅に安い、
さらにその上、Xpengの自動車運転技術であるXpilot3.5を搭載し、市街地走行における自動運転支援を可能としているという、
自動運転においては、中国で最も進んでいる技術の1つともなっていますので、
発売開始たったの24時間で、6000台以上の注文が入っている、このP5の販売台数というのは、
すでにとてつもない人気を獲得しているP7をも大きく超えて、中国市場の電気自動車人気車種ランキングにおいても、
特にその生産体制が安定した年末ごろであれば、もしかしたらトップ5に入るほどの驚きの人気を博しているのかもしれません。
何れにしても、中国の電気自動車スタートアップであるNIOとXpengに関しては、
どちらも歴史上最高の1万台オーバーという販売台数を達成してきましたし、
特にXpengに関しては、年末までに、その生産キャパシティを月間15000台にまで引き上げる計画も表明していますので、
いよいよ電気自動車スタートアップの時代は終了し、
一電気自動車メーカーとして、さらに爆速で、そしてグローバルで販売台数を伸ばしていくことでしょう。
Author: EVネイティブ
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