【テスラ最新情報】テスラモデルY: BYD製バッテリーによる充電スピード飛躍的向上 日本導入の可能性・モデル3ハイランドの関係性を徹底考察

Blade Battery

ドイツ国内において、ドイツ製のモデルY RWDグレードの納車が正式にスタートしながら、中国BYD製のバッテリーを搭載したことによって、車両重量の軽量化、しかもその上充電時間が大幅に短縮されているという史上最高のモデルYが登場したという超朗報について、

果たして日本市場への導入はあるのか、電気自動車においてなぜ充電性能が航続距離よりも大切であるのかの理由も含めて解説します。

テスラ×BYD=充電性能最強モデルY爆誕

テスラのモデルYの生産は現在、複数の地域で行われています。これら各地での生産が、地域ごとのバッテリーやモーター、そして最新テクノロジーの違いを生み出しています。そのため、グローバルな視点からテスラの車両を見る場合、それぞれの市場の状況を理解することが重要になります。

ドイツのギガファクトリー4での生産が始まったことは、モデルYにとって大きな変革をもたらします。特にエントリーモデルであるRWDグレードの生産がドイツで始まったことで、ヨーロッパ市場での競争力が高まると予想されます。これは、中国からの輸入時にかかる15%の関税を避けられるからです。

その結果、ドイツで生産されるモデルYの価格は引き下げられ、ヨーロッパ市場での競争力が向上します。これにより、テスラのモデルYがさらに多くの消費者にとって手が届きやすくなる可能性があります。

しかし、それぞれの地域で生産されているモデルYの違いについては、詳細な情報が必要です。特にバッテリーやモーター、最新テクノロジーについては、生産地域による差異があります。これらの差異により、性能や価格に影響を与える可能性があります。

したがって、モデルYを購入する際には、それぞれの市場で生産されているモデルのスペックを正確に理解し、適切な情報に基づいて購入することが重要です。これは、テスラの車両が各市場でどのようにパフォーマンスを発揮するかを把握するためにも必要です。

新たにドイツ製モデルYでBYD製のバッテリーが採用されたことは、大きな話題となっています。BYDは自動車メーカーとして、さらにはバッテリーサプライヤーとしての地位を確立しており、テスラにバッテリーを供給することで、その地位をさらに強固なものとしています。

一方で、新たなドイツ製モデルYと既存の中国製モデルYとの間にはいくつかの違いが存在します。それは、特に航続距離と充電時間の観点から見て取れます。

航続距離については、新たなBYD製バッテリーのモデルYでは、中国製モデルYに比べて少し短い430kmとなっています。これは一見すると、スペックが落ちてしまったように見えます。

しかし、その反面、充電性能の面では、新たなBYD製バッテリーのモデルYが優れていることが明らかになっています。特に、充電残量21%から81%までの充電時間がわずか17分という結果は、中国製モデルYと比較して6分程度の短縮を実現しています。

これは、充電時間の短縮がEVの利便性向上に直結するため、非常に重要なポイントと言えます。したがって、新たなBYD製バッテリーのモデルYは、その航続距離が少し短くなったとはいえ、充電性能の向上により、全体的なパフォーマンスを向上させていると言えるでしょう。

これらの情報は、モデルYを購入する際の参考情報となるでしょう。それぞれのバッテリーの特性を理解し、自分のライフスタイルやニーズに最も適したモデルを選ぶことが重要です。

BYD製バッテリーが搭載されたドイツ製のモデルYは、確かに航続距離の面では中国製のモデルYに比べて短いものの、その充電カーブについて考えてみると、実は非常に優れた特性を持っています。

この新しいモデルYの充電カーブは、充電残量50%に達した後もなお、最高の充電出力をキープできるという点で、他のテスラ車とは一線を画しています。これは、過去に検証された他のテスラ車では見られない特性であり、大変異様とも言えます。

通常、電気自動車は充電が進むにつれて充電出力が徐々に低下します。そのため、最大充電出力を維持できるのはごく短い時間だけで、その後は緩やかに充電出力が低下していきます。しかし、BYD製バッテリーを搭載したドイツ製モデルYは、この一般的なパターンから大きく逸脱し、充電残量50%に達したところでもなお170kWという最高の充電出力を維持できるのです。

これは一見すると驚きかもしれませんが、実際のところ、この特性は電気自動車の使用において大変便利であり、非常に実用的です。なぜなら、大多数のユーザーは充電残量が10%以下まで減少したところで急速充電を行うことは稀で、通常は充電残量が20-30%程度になったところで充電を開始するからです。

充電残量が20%から80%になるまでの間に、同じ時間内でより多くのエネルギーを充電できる車両は、利用者にとって大きな利点となるでしょう。この観点から見ると、新たなBYD製バッテリー搭載のドイツ製モデルYは、他のバッテリーを搭載したモデルよりも優れていると言えるでしょう。

また、バッテリーの劣化を防ぐ観点からも、BYD製バッテリーが優れています。バッテリーへの負荷は、充電速度(Cレート)に大きく関連しています。BYD製バッテリーは、3Cという高い充電速度を実現しながらも、その充電カーブをフラットに保つことができるため、バッテリーへの負荷を軽減することができます。

以上の理由から、リアルワールドでの実用性とバッテリーの劣化を考慮すると、新たなBYD製バッテリー搭載のドイツ製モデルYは、他のテスラ車と比較して優れた性能を発揮すると言えます。

BYD Blade Battery

確かに、車両の重量やバッテリー容量がほぼ同じなのに航続距離が短くなるという点は、初めて聞くとマイナス材料に思えるかもしれません。しかし、ご指摘の通り、EVの使用パターンを考慮すると、満充電時の航続距離よりも、充電スピードや充電器の性能の方が重要になることが多いのが実情です。

多くのユーザーは一度に400km以上を走行することは少なく、一般的には中間地点で30分程度の休憩を取るとされています。その休憩時間内に充電を完了できるという充電性能こそが、実際のEVの運用においては重要となるわけです。そして、その点でBYD製バッテリーを搭載したドイツ製モデルYは優れています。

さらに、その高い充電スピードが、BYD製のBlade Batteryだからこそ可能なのか、それとも一般的なLFP系のバッテリーでも達成可能なのか、という問いは非常に興味深いです。

もし後者の場合であれば、BYD製バッテリーの採用予定がない日本市場でも、このフラットな充電カーブを持つ車種が登場する可能性があります。それによって、モデルYのおすすめグレードは全く変わるかもしれません。

例えば、2023年現在で日本国内でモデルYを購入する場合、ロングレンジAWDが一択とされていますが、これがRWD一択に変わるかもしれません。そして、それはテスラモデルYだけに限った話ではなく、競合する日産アリア、ヒョンデIONIQ5、アウディQ4、フォルクスワーゲンID.4と比較しても、その性能は圧倒的と言えるでしょう。

結論として、日本でコスパの高い電動SUVを探しているのであれば、今後登場する可能性があるモデルY RWDは、その最有力候補となることでしょう。

今回のBYD製バッテリーを搭載したドイツ製モデルYの充電性能向上は、実際にはモデル3 RWDに対する大きな意義を持つかもしれません。すでにモデル3はRWD一択と評価されていますが、フラットな充電カーブが導入されることになれば、その差はさらに広がるでしょう。ロングレンジを購入する理由が、より少なくなると言えるでしょう。

また、プロジェクトハイランドにおいても、注目すべきはCATL製のM3Pバッテリーの可能性です。これもまたLFP系のバッテリーと予想されています。そして、BYD製だけでなく、このCATL製LFPバッテリーに対しても充電性能の大幅な向上が見込まれる場合、まさにこれはゲームチェンジャーとなる可能性があります。

私たちが長い間大胆に予測してきたモデル3ロングレンジの廃止説も、この動きを受けてさらに現実味を帯びてくるかもしれません。20分で充電が80%まで可能になれば、絶対的な航続距離はさほど必要ではなくなります。これにより、バッテリー容量を減らしてコストを削減する一方で、実用的なEV性能を維持するという、プロジェクトハイランドでの至上命題が達成されることになります。

つまり、ドイツ製モデルYの充電性能の大きな向上は、実際には2023年後半に導入される予定のモデル3のフルモデルチェンジバージョン、プロジェクトハイランドの布石と考えることができるかもしれません。

この大胆な予測が実現するかどうかはこれからの楽しみですが、テスラのEV性能が爆速で進化する様子には、間違いなく目が離せません。

From: Tesla Germanytff-forum.de

Author: EVネイティブ