【中国製モデルY実質120万以上も値下げ!】モデルYがついにヨーロッパ市場に輸出スタート!
現在世界中が注目しているテスラモデルYの最新動向として、お隣中国市場においてさらに安価なスタンダードレンジグレードの発売をスタートし、
さらに、電気自動車戦争が激化しているヨーロッパ市場についても、なんと9月からその納車が順次スタートするという驚きのニュースについて、
最も気になる日本市場の発売時期に関する独自予測のアップデートバージョンも含めて、徹底的に解説します。
モデルYは現在最もホットなEV
まず今回のモデルYに関しては、テスラが2020年の3月からアメリカ本国で納車をスタートさせているミッドサイズSUVであり、
そのミッドサイズSUVというセグメントというのは、特に現在、競合メーカーが次々と電気自動車をラインナップしている最も競争が激しいセグメントに該当し、
特に今回のモデルYに関しても、そのアメリカ本国においては、なんとすでに世界で最も売れている電気自動車である、ミッドサイズセダンのモデル3よりも売れているほどの人気を博している状況なのです。
そしてさらに、中国上海に位置するギガファクトリー3においても、そのモデルYの納車スタートが2021年の1月からスタートし、
こちらの中国市場に関しても全く同様に、すでにモデル3の販売台数を上回っているという、やはりミッドサイズSUVセグメントの需要の高さを感じることができると思いますが、
そして、今回新たに明らかとなってきたことというのが、その中国市場において、モデルYの新たなグレードとして、スタンダードレンジが追加設定されたということで、
今回はその新たなエントリーグレードであるスタンダードレンジを含めて、その注目の中国製モデルYのスペックについてを、改めて簡単に比較していきたいと思います。
スタンダードレンジも十分実用的なスペックを達成
まずはじめに、気になる満充電あたりの航続距離に関してですが、
中国で現在一般的に採用されているCLTC-Pサイクルにおいて、もともとラインナップされていたロングレンジグレードが595kmというハイスペックな航続距離を達成しながら、
今回追加設定されているスタンダードレンジグレードに関しても525kmと、非常に質が高いと思いますが、
こちらの中国独自のテストサイクルというのは、実用使いにおいては全く信用するに値しない基準ですので、
高速道路を時速100kmでクーラーをつけても達成可能であるというような、実用使いにおいて最も信用に値するEPAサイクルに変換してみると、
ロングレンジがおよそ525km、そしてスタンダードレンジがおよそ393kmという距離にまで大きく落ち込んでしまいますが、
それでも大都市圏に住んでいる層にとっては、最も信用に値するEPAサイクルにおいて最低でも400km程度のスペックを確保できているのであれば、
そこまで心配する必要のないスペックであるとも考えられるでしょう。
スタンダードレンジはLFPバッテリー搭載
そして、その航続距離を達成するための大容量の搭載バッテリーの種類に関してですが、こちらはグレードによって種類が異なり、
すでにラインナップされているロングレンジとパフォーマンスについては、韓国のLGエナジーソリューション製のバッテリーセルを採用していますが、
今回追加してきたスタンダードレンジについては、中国のCATL製のバッテリーセルであることが判明しながら、コバルトフルーであるLFPバッテリーを採用し、
こちらの安価なLFPバッテリーによって、よりバッテリーの原価を抑制することになりましたので、
今回より安価なグレードとしてスタンダードレンジをラインナップすることができた要因であると考えられるでしょう。
また、以前の動画において、先行して発売がスタートしていた、右ハンドル市場であり、中国のお隣でもある香港市場におけるモデルYのラインナップの解説の際に、
その車両重量の数値の比較から、もしかしたらスタンダードレンジについては、同じくLGエナジーソリューション製のNMCバッテリーを流用してくるのではないかと推測していましたが、
こちらの推測については、ほぼ間違いなく外れ、CATL製のLFPバッテリーが採用される運びとなった、ということですね。
モデルYはモデル3よりもバッテリーを多く積んでいる?
ただし、その搭載バッテリー容量に関してはやや不明瞭な部分が存在し、というのも、その中国市場における車両重量を比較してみると、
ロングレンジが1997kgという車重であるのに対して、今回のスタンダードレンジは1929kgと、その車重にあまり変化がないという点であり、
確かにLFPバッテリーの特性上、安価に調達することができるものの、その分エネルギー密度が低い、
つまり同じバッテリー容量であっても、航続距離を確保することができないというデメリットも存在していますので、
より多くのバッテリー容量を搭載してきているからではないかという推測が成り立つのですが、
同じLFPバッテリーを搭載しているモデル3スタンダードレンジ+と、ロングレンジとの車重を比較してみると、その車重は100kgほど違いますので、
つまり、今回のモデルYスタンダードレンジに関しては、モデル3スタンダードレンジ+に搭載されているLFPバッテリーよりも、
より多くのバッテリーを搭載しているのではないかと推測することが可能なのです。
したがって、今回ラインナップに追加されたモデルYスタンダードレンジの搭載バッテリー容量は、60kWh前半程度になっているのではないかと推測してはいますが、
こちらに関する詳細については、今後の追加の情報でアップデートしていきたいとは思います。
エントリー価格が120万以上も値下げ!
そして最も気になっているであろうその値段設定に関してですが、今までのエントリーグレードであったロングレンジグレードが日本円に換算して591万円と、
やはり高級車というセグメントということもあり、一定の所得者層にしか訴求することができなかったのですが、
今回追加設定されたスタンダードレンジによって、そのモデルYのエントリーグレードが、中国政府からの補助金を適用して実質約469万円と、
大幅に敷居が下がったことになりましたので、より多くのユーザーにモデルYを訴求することができそうです。
ただし、こちらも以前から注意喚起している通り、今回のモデルYに関しては全長が1920ミリと、非常に幅が大きいため、
もしかしたら都心部を中心に走行する方であったり、駐車場などの関係上、その所有を制限される可能性がありますし、
特に今回追加で明らかとなってしまっているその車重が、スタンダードレンジであっても1929kgということで、
特にそのような土地の狭い地域において普及している機械式駐車場に駐車しなければならない方にとっては、
その大きなサイズ感とともに、さらに厳しい制約とはなってしまいそうです。
ヨーロッパ市場でもモデルY発売スタート
次に、そのモデルYに関連して追加で明らかになってきたことというのが、
現在新車販売に占める電気自動車の販売台数が、5台に1台以上を占めている、電気自動車先進諸国の集結するヨーロッパ市場において、
なんとその正式な注文受付が突如スタートしたということで、
しかもその実際の納車時期に関しては、9月中という表示ともなっていますので、
北米市場と中国市場に引き続いて、ついにヨーロッパ市場においてもモデルYが投入される運びとなり、
こちらに関しては以前の動画においても、一部のリーク情報からその可能性を指摘してはいましたが、その事前の推測がまさに命中した格好ともなったと思います。
そして、その輸入元に関してですが、こちらはテスラ側からの公式ソースではないものの、おそらく中国上海のギガファクトリー3で生産されている中国製モデルYとなる公算が高く、
やはりその生産キャパシティに、アメリカのフリーモント工場よりも、より余裕のある上海のギガファクトリー3から出荷するという流れとなりそうですし、
一点その推測を補強する材料として、実はヨーロッパ市場においては、牽引するためのトーヒッチの需要が高く、
したがって、現在発売されているSUVセグメントの電気自動車には、かなりの確率でもってそのトーヒッチのオプションを選択することができるのですが、
今回ヨーロッパ市場のモデルYのコンフィグレーターを見てみると、そのトーヒッチのオプションが、納車された後の後付け対応となっているという点、
また、7人乗りの3列目シートオプションを選択することができないという、
どちらも北米市場においては選択可能なオプションとなっていることから、やはりヨーロッパ市場に導入されるモデルYはフリーモント製ではない、
したがって、中国製であるという推測が成り立つのです。
中国製モデルYを購入すべきか?
ちなみに、そのヨーロッパ市場用のモデルYのスペックに関しては、すでに先ほど詳細に解説していますが、
今回まずラインナップされているのが、中間グレードであるロングレンジグレードであり、
そのロングレンジの納車予定時期である9月の後となる、来年の2022年の初頭にも、最上級グレードであるパフォーマンスが順次納車されるという予定ですので、
もしもヨーロッパ市場において1日でも早くモデルYを運転したいという方でしたら、今回注文をスタートした中国製のロングレンジグレードを注文するのがいいかとは思います。
ただし、その値段設定が、ドイツ市場において56990ユーロ、日本円に換算して745万円と、かなりの高級車ということになりますし、
しかもその上パフォーマンスであれば837万円にまで跳ね上がりますので、
競合車種である同じくミッドサイズ級の電気自動車と比較すると、やや割高感が否めないという点、
しかも、冒頭解説した中国本国や香港市場においてはラインナップに追加された、より安価なスタンダードレンジはラインナップされず、
仮に今後ラインナップに追加される可能性も十分考えられるという点、
そして、その中国製モデルYの購入を慎重に検討するべき最も重要なポイントというのが、
現状2021年末までに生産がスタートするドイツ製モデルYの質が、その中国製と比較しても大幅に向上する公算であるからなのです。
中国製は大本命ドイツ製への繋ぎ
こちらのドイツ製モデルYの詳細に関しては、以前の動画でも詳しく解説してはいますが、
特にテスラが新開発したバッテリーセルである4680セルをはじめとして、
新たな塗装技術の導入によって、例えばイーロンマスクの個人所有しているモデルSのクリムゾンレッドなど、より質感の高い塗装色を選択することができるようになったり、
もちろんその製造品質も、より洗練されているということも鑑みると、
やはりそのドイツ製モデルYの発売がスタートするまで、ヨーロッパ市場の購入希望者はステイするという考えも、一つの選択肢なのではないかとも感じます。
ただし、今回なぜテスラ側が、2021年末からの生産開始を表明しているのにも関わらず、たったの数ヶ月前である9月に納車するために、
わざわざ中国市場から輸出するというロジスティックスを採用してきたのかに関してですが、
やはりそのドイツベルリンに目下建設中であるギガファクトリー4の進捗状況が芳しくないことの現れなのではないかと個人的には推測し、
したがって、よりその生産開始時期、そして実際の納車時期が遅延していくことを想定しているからこそ、ここで中国市場からの輸出という決定に至ったのではないか、ということなのです。
日本発売はズバリ10月
何れにしても、中国市場において、より安価なエントリーグレードであるスタンダードレンジを追加設定し、
その469万円程度という圧倒的な実質値下げによって、よりその販売台数が伸びることは間違いなく、
さらに、電気自動車戦争が勃発しているヨーロッパ市場においても、待望のモデルYの発売がついにスタートし、
その納車も9月中、一部の早期予約注文者については、8月中にも納車されるというくらいのタイムラインとなりますので、
グローバルにおけるテスラの人気がさらに加熱することは間違いありませんが、
特にヨーロッパ市場においては、電気自動車としての質をはじめとして様々な性能が大幅に改善する、いわゆるモデルY2.0の登場も控えていますので、
その購入に関しては、ご自身のケースに合わせて検討を進めていくのが良いとは思います。
ちなみに、皆さんが最も気にしているであろう我々日本市場への導入時期に関してですが、
こちらも以前の動画から一貫して解説している通り、今年の第四四半期、つまり11月から12月中の納車スタートとなるのではないか、
つまり、その正式な発売スタートについては、今回の立て続きの動きと同様に、各四半期のセールスやオペレーションに影響を与えづらい各四半期の最初の時期、
要するに、2021年の10月初旬ごろに開始するのではないかとは推測していますが、果たしてこちらの予測が当たるのか、
また、以前から推測している、そのエントリーグレードの追加によって、我々日本市場でもモデルYを500万円以内で本当に購入することができるのか、
今回の中国市場へのスタンダードレンジの追加設定によって、その公算が極めて高くはなりましたが、その続報についても、わかり次第情報をアップデートしていきたいと思います。
From: Tesla
Author: EVネイティブ