【2022年本命EVは日産アリアじゃない!?】韓国ヒョンデの高性能EV《IONIQ5》日本発売に向けて秒読み段階へ

IONIQ5

韓国の自動車メーカーであるヒョンデが日本市場において、

電気自動車を発売する最終検討に入っているという驚きのニュースが報道されました。

韓国ヒョンデ製EVが2022年日本上陸へ最終調整中

まず、今回のヒョンデに関してですが、

お隣韓国の自動車メーカーであり、傘下には同じくキアも存在し、

現在は世界でトップ5に入る、巨大な自動車グループを構成しているわけですが、

そもそもヒョンデという名称というのは、

日本市場において、最近になって名称を変更してきたわけであり、

元々のヒュンダイという名称の方が、馴染みがあるという方も多いと思います。

そもそも論として、今回の韓国ヒョンデに関しては、2001年にも我々日本市場に参入していたということで、

特に、日韓ワールドカップなど、日韓関係が過去最高に良好な時期ということもあって、

ヒョンデが日本市場のシェア獲得を図ったものの、

結局は、2009年にも日本市場からの撤退を決め、

やはりその累計販売台数が、たったの15000台程度と、

全くもって日本市場での販売台数を伸ばすことができていなかった、という経緯があったのです。

そして、そのような背景において今回新たに明らかになってきたことというのが、

そのヒョンデが、なんと日本市場に再上陸を検討している真っ最中であるということであり、

こちらは、実は昨年末にも、日経アジアが独自に報道してきた内容であったわけであり、

すでに本メディアにおいても紹介していた動きであったわけですが、

今回韓国のメディアについても、同様の内容を取り上げてきたわけであり、

それが、昨年末にヒョンデのトップに新たに就任した、チャンCEOに対するインタビューにおいて、

日本市場への参入に対して、現在最終検討に入っているとし、

やはり、ヒョンデが世界弾三位の自動車大国である日本市場へ再上陸することに、極めて前向きな姿勢である、

ということが判明したわけです。

そして、今回、実際に日本市場への参入時期も明言してきたということであり、

それが、なんと来年である2022年中が、日本への再上陸のタイムラインで最も適切な時期であるという発言をしてきたわけで、

したがって、韓国ヒョンデ製の自動車を、また来年である2022年から日本でも購入することができるようになる、ということなのです。

日本ではEVを中心に勝負を仕掛ける

ただし、今回のヒョンデに関しては、過去の日本参入における失敗を踏まえて、その販売戦略を大きく見直してくるということで、

特に大きく、その販売車種と販売チャネルを限定するという選択と集中を行ってくるということであり、

まず、その販売車種の絞り込みに関してですが、

既存の内燃機関車の販売は行わず、完全な電気自動車と水素燃料電池車という、次世代車両のみの販売に絞ることで、

すでに内燃機関車の販売で圧倒的に強い、現地日本メーカーと競合しないセグメントをチョイスしてきた、ということになります。

特に、水素燃料電池車で言えば、日本国内では、現在トヨタが発売しているミライというフルサイズセダンしか存在しておらず、

Toyota Mirai

しかもグローバルで見ると、そのミライよりも、ヒョンデの発売しているNEXOの方が販売台数が多かったりもするわけであり、

したがって、割と水素燃料電池車に対して、税制面で優遇措置が多い日本市場においてなら、

水素燃料電池車も、一定程度の需要を見込みことができるのではないか、ということなのです。

Hyundai NEXO

そして、その水素燃料電池車とは比べ物にならないほどのポテンシャルを秘めているのが、電気自動車マーケットであるということであり、

すでに本メディアにおいては説明していますが、日本は世界の中でも、圧倒的な電気自動車発展途上国であり、

それでいて、日本メーカーは、電気自動車をほとんどラインナップしていないわけであり、

よって、現在世界では電気自動車競争が熾烈さを増している状況においても、

我々日本市場は、いまだにブルーオーシャンである

つまり、逆にこのブルーオーシャンの市場であれば、

日本メーカーが本腰を入れる前に、一気にマーケットシェアを獲得することができるのではないか、

だからこそ、日本メーカーが本気の電気自動車を投入するまでに、ヒョンデも電気自動車を日本国内へ投入する計画を表明してきている、

ということなのです。

オンライン販売に絞ることで、テスラの成功への追随を目指す

また、その販売方法についても、いわゆる今までの、ディーラー網を整備して、オフラインで商談を進めていくというような手法ではなく、

スマホから注文完了、および、その後の納車手続きすらも完了させることができる、

オンライン形式での販売方法を検討しているということであり、

すでに日本のホンダが、今後オンラインで購入を完結させることができる購入方法を展開することを表明していますし、

日産に関しても、クロスオーバーEVであるアリアを皮切りに、今後はオンラインでの販売を拡充していく方針を発表するなど、

何れにしても、オンライン販売について日本でも普及する見込みがありながら、

ディーラーを構える必要がなくなることからも、その参入障壁を大きく減らすこともできる、ということになります。

ヒョンデのEV専門ブランド「IONIQ」

そして、今回のインタビュー記事の文面から察するに、

おそらく日本市場への再上陸はほぼ確定的であると思う一方で、

その電気自動車の販売車種に関しては、すでにお膝元である韓国国内、そしてヨーロッパ市場で発売され、

さらに間も無く北米市場でも発売がスタートする、

クロスオーバーEVであるIONIQ5となる見込みであるということで、

こちらのIONIQ5については、すでに非常に人気を博している電気自動車であり、

特にその電気自動車としての質が洗練されているため、

各国でも、非常に評価の高い電気自動車ともなっているのです。

そこで今回は、その韓国ヒョンデが逆襲をかけて導入する公算が極めて高くなった、IONIQ5に関して、

特に導入の可能性が極めて高いグレードであるエントリーグレード、および上級グレードについてを、

ちょうど2022年から発売がスタートする、日本勢の本気の電気自動車たちと、

特に注目すべきスペックにフォーカスして、簡単に比較していきたいと思います。

日本勢を超える電費性能を達成

まず、IONIQ5のラインナップに関しては、スタンダードレンジとロングレンジ、

後輪駆動とAWD、それぞれ4種類存在するわけですが、

おそらく、我々日本市場については、全グレードをラインナップすることをせずに、

価格を抑えることのできるスタンダードレンジ後輪駆動グレード、

そして上級グレードとして、ロングレンジAWDグレードの2種類は、まず間違いなく導入されるはずであると思います。

そして、満充電あたりの航続距離に関してですが、

高速道路を時速100kmでクーラーをつけても達成可能であるというような、

実用使いにおいて最も信用に値するEPAサイクルの場合、

エントリーグレードでも344km程度

ロングレンジAWDグレードの場合、概ね433km程度を達成する見込みであり、

この航続距離に関しては、強豪である日産アリアやトヨタbZ4Xなどと、全く遜色のないスペックを達成できているばかりか、

bZ4Xと比較しても、間違いなく航続距離が長いわけですし、

さらに、日産アリアと比較してみても、77.4kWhと明らかに少ないバッテリー容量であるのにも関わらず、

ほぼ同じような航続距離と達成してもいる、

つまり、アリアやbZ4Xと比較しても電費性能は高いですので、

この点は、ヒョンデがすでに発売し、その電費性能という観点で非常に好評価を受けていた、

コンパクトSUVのKonaであったり、ハッチバックタイプのIONIQで磨かれた、

効率性の高さが生かされていると、推測することができそうです。

IONIQ5の電費性能は日本勢を凌駕

充電性能は現時点で世界最強

そして、今回のIONIQ5の極め付きが、その世界最高の充電性能であり、

最大充電出力が、おおよそ225kWという超高出力を許容することが可能でありながら、

充電残量80%まで回復させるのにたったの18分という、超短時間で充電を完了させることが可能であり、

こちらに関しては、特に、毎分あたり回復することのできる航続距離という指標においては、

テスラやフォルクスワーゲンの電気自動車を抑えて、現状世界最高の充電性能を達成することさえできていますので、

特に国土の狭いながら、ヒョンデが独自で整備を進めている、350kW級の超急速充電ネットワークであるE-pitが普及し始めている韓国国内であったり、

E-pit

そのヒョンデも参画している、欧州メーカーの充電サービスプロバイダーであるIONITYの350kW級超急速充電器が、全土に普及しているヨーロッパで、

なぜ人気の電気自動車となっているのかが、お分りいただけると思います。

IONITY

E-GMPによるEVへの最適化についても日本勢を凌駕

また、IONIQ5に関しては、トヨタや日産と全く同様に、

電気自動車専用プラットフォームであるE-GMPを採用してきているわけですが、

それによる電気自動車としての最適化によって、車両サイズがそこまで変わらない、

特にトヨタbZ4Xとほぼ同じサイズ感であるのにも関わらず、

ホイールベースをより長く確保することができているわけであり、

その長さが、このミッドサイズ級のSUVとしては驚愕の、3000mmを確保することができていますので、

その車内スペースの最大化という観点では、アリアやbZ4Xを大きく上回っている、ということなのです。

また、IONIQ5については、トランク部分のスペースに加えて、

わずかではありますが、ボンネット下の部分にも収納スペースを設けることに成功し、

その収納スペースが、合わせて最大で588リッターを確保することに成功しているという、

圧倒的な収納スペースを確保することができていますので、

その実用性という観点でも、極めて洗練されている、ということになりそうです。

値段設定はアリアとbZ4Xとガチンコへ

そして、値段設定に関してですが、

こちらはもちろんまだ何も発表されていないわけでありますが、

やはり、アリアのエントリーグレードが、概ね540万円台から発売されるとアナウンスしてきていることからも、

トヨタbZ4Xも、おおよそ同じような値段設定を実現してくることが当然予想されるため、

やはり今回のヒョンデIONIQ5に関しても、

エントリーグレードは、おおよそ同じような、500万円代中盤程度の値段設定となってくるのではないかと思いますし、

実際に、ヨーロッパ市場における値段設定が、エントリーグレードで548万円程度

そしてロングレンジAWDでも640万円程度ということからも、

おそらくそのヨーロッパ市場と全く同じような値付けを行ってくるのではないか、と推測することができそうです。

ちなみにですが、IONIQ5の内外装や先進性についてを簡単に紹介すると、

まず、このエクステリアデザインについては、非常に未来的なデザインセンスであり、

街中を走っていれば、まちがいなく目にとまるデザインであるわけであり、

さらに、インテリアについては、こちらはその車内スペースの広さを最大限生かすために、

センターコンソールを移動式にすることによって、前方の開放感を最大化することに成功し、

こちらはアリアも全く同様の方法を導入していますが、

さらにIONIQ5では、よりリクライニング機能を充実させることによって、

その車内スペースをリビングルームのような使用用途として、活用することができたり、

さらにIONIQ5では、車内にコンセントを装備しているため、

より大電流を必要とする電子機器を充電することができます。

また、V2L機能と呼ばれる、

車内に充電されている電力を、外部電源として利用することができ、

それこそキャンプなどの際に、調理器具であったり、スピーカーの電力として利用することができるという、

こちらに関しては、アリアやbZ4X、さらにはテスラ車やフォルクスワーゲンなどでも採用してきていない機能でもありますので、

さらなる付加価値を提供することもできていると思います。

すでにナンバーを取得して公道走行中

そして、こちらにIONIQ5については、

以前も取り上げている通り、すでに日本国内を、通常のナンバープレートを取得して走行テストを重ねているという点であり、

したがって、このことからも、まだ日本市場参入の最終検討中であるとしていながらも、

まず間違いなく、2022年中にも日本市場への参入が行われるのではないか、

特に、我々日本市場においても、アリアやbZ4Xの導入によって、電気自動車市場が盛り上がりを見せはじめているわけですし、

それに合わせて、日本政府からの補助金についてもさらに増額されてきているわけですので、

ヒョンデとしては、日本における電気自動車戦争元年となるであろう2022年というタイムラインを逃す手はない

と推測することができる、ということですね。

ただし、ここまで説明したスペックの中で、唯一、達成するために極めてハードルが高い点が存在するわけで、

それが、IONIQ5の最大の強みである充電性能であるということで、

IONIQ5のシステム電圧は最大800Vな訳であり、

その800Vという電圧を発揮することのできる充電器を使用してのみ、充電時間18分という充電性能を発揮することができる、

裏を返せば、その800Vに対応する急速充電器が存在しなければ、その充電性能は宝の持ち腐れとなってしまうわけであり、

残念ながら、我々日本市場においては、800Vという電圧を発揮できる充電器は1つも存在していないばかりか、

その設置に関しても、特に厳しい制約が存在しているため、

おそらく800Vという電圧を発揮することはできない、とは考えられます。

しかしながら、それと同時に、

仮に、欧州で協力体制を構築している、フォルクスワーゲングループやダイムラー、BMWグループとともに参画している、

超急速充電ネットワークであるIONITYのように、

今後アウディグループや、おそらくフォルクスワーゲンも設置していくであろう、150kW級の急速充電ネットワークに、

ヒョンデ側もうまく相乗りして、欧州市場と全く同様にパートナーシップを締結することができれば、

それでも、我々日本市場においては、トップクラスの充電性能を発揮することができるわけです。

高性能急速充電器を設置するかが成功のカギ

したがって、もし仮に、ヒョンデが本気で日本市場における電気自動車のシェアを奪いにいく、

特に、日本勢の発売するアリアやbZ4Xを、本当に倒そうとするのであれば、

そのIONIQ5の充電性能をある程度発揮することができる、150kW級の急速充電ネットワークを、

海外メーカー勢と一致団結して構築することがマストなわけであり、

自分たちで充電ネットワークを構築することができなければ、

充電インフラが脆弱な日本において、IONIQ5が売れることは絶対にないでしょうし、

逆に、うまく充電ネットワークを整備することができた場合は、

全ての電気自動車としてのスペックにおいて、アリアやbZ4Xを凌駕するということにもなり、

その販売台数についても、相当な期待を寄せることができますし、

少なくとも、私の次の電気自動車の乗り換え筆頭候補になることは間違いない、ということですね。

何れにしても、SKイノベーション製のバッテリーを採用していることによる、

バッテリー発火などの安全性においては、現状心配する必要はありませんし、

何よりも、オンライン販売に特化することによって、日本市場でも一定の成功を収めているテスラの前例もありますし、

現在世界的な電気自動車の購入層は、通常よりもかなり若い層がこ運輸しているわけでもありますから、

是非ともヒョンデの電気自動車が、日本市場で発売されることに期待していきたいと思います。

From: Nikkei AsiaThe Korea Economic Daily

Author: EVネイティブ